先日、鋸南町の高齢者サロンでの演奏が終わったあと、参加者の女性が私のところに来て、「次は「かなりあ」を演奏曲の中に入れてください。鋸南町では夕方にこのメロディーが町内に流れます。この歌の歌詞は一見残酷に見えますが、最後はそうではないんです。」と言いました。
「唄を忘れたカナリアは、うしろの山に捨てましょか、いえいえそれはなりませぬ ~中略~ 歌を忘れたカナリアは 象牙の船に銀の櫂 月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す」大正7年(1918)に発表された西条八十作詩の童謡「かなりあ」は、鋸南町の保田地区で創作されたと言われていて、作者は学生時代から保田の海を愛し、毎年のように避暑に訪れていたそうです。
