全国紙の投書欄で見かけました。
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事件や事故の報道では,被害者について「命に別状はないということです」と伝えて終わることも多い。「無事でよかった」とホッとしていたが,それで終わりでよいのかと疑問を持つようになった。
確かに「命あってこそ」と思うが,もしかしたら被害者は,これからも生きていくがゆえの苦しみを背負うこともあるのではないか。
元には戻らない傷や後遺症に,一生悩まされるかもしれない。苦しみが続くことで,心を壊してしまうこともあるかもしれない。
そんな日々を想像すると,単純に「無事でよかった」と喜ぶだけではすまない気がする。被害者が,もし愛する家族や大切な友人だったらと思うと,「命に別状はなかった」という言葉だけで簡単にすませてほしくないとも思う。
言葉の陰には,さまざまな状況が隠れているだろうことを想像して,ニュースを見聞きしたい。
(61歳・主婦)
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大いに共感できる投書でした。
いろいろな事件の報道に接するとき,当事者はどんな思いでその後を過ごしている,そして過ごしていくだろうといつも思います。
子ども虐待や性被害も,自分自身を取り戻すことが並大抵なことではないと聞きます。
“ニュースの言葉 陰にも思いはせ“
・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと