ねえお母さん

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

自分は乗り越えた,結婚して子どもを産み「ふつうの人」になると思った主人公。でも…

出産し,徐々にふつうの生活に慣れていく。
娘が2歳になったとき,幼少期のトラウマがフラッシュバック

うまく子育てができない,母親失格と思い戸惑う。
「娘をヤングケアラーにしたくない」。

家事ヘルパーを依頼し,娘と一緒に感覚をとらえ直してみようとする。
そして「自分にも子どもの心があったんだ,感情があふれる」。
少しずつ地域での居場所ができてきた母が亡くなる,主人公32歳。
いろいろな感情が交錯するなかで娘の髪を結いながら「愛おしいなぁ」。
自分が母に髪を結ってもらっていた場面を思い出し「お母さんも愛おしいって思ってくれてたのかな,ねえお母さん」。
(終)

目の前の娘の年齢の時に自分自身が体験したこと,その時の感覚が突然襲ってくる。
ここでも苦しむことになります,30年近くも前のことに。

「自分にも子どもの心があった」
「愛おしい」
「ねえお母さん」
このような感覚を誰でも簡単に手に入れられるものではないということを私は十分に認識していませんでした。