気になること

子どもや大人への性加害の報道が少なくなるどころか，増えています。
報道は，起きた出来事をとり上げることで社会的に問題や課題を提起し，社会のしくみや文化を変容させていく役割を担っています。
そのため，報じないという選択肢は，その使命を放棄することにもなります。
ですから伝え続けることは必然だと思います。
一方で，気になることがあります。
多くの性加害を受けた経験のある，また受け続けている子どもや大人の気持ちです。
報道を機に，被害を思い出したり，心の安定が妨げられたりすることが起きているのではないかと思います。
そのような影響も心配です。
それらの人たちをフォローするしくみは，わが国ではとても脆弱だと受け止めています。