軽々に言えるものではない

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

録画しておいたテレビ番組を見ました。
サブタイトルが「虐待を生きる22歳」。
これまで続けてきている児童家庭相談は,児童虐待と距離を置いてできる業務ではありません。
それなりに被虐待児の状況を目にし耳にし,ケース担当としても向き合ってきました。
けれども番組の内容は私の甘さを正面から突いてきました。
暴力,暴言,暴力の強要,家族の自死,装う毎日,後悔,…。
どれだけ苦しく,辛く,自分の心の限界をさまようものか,改めて知りました。
虐待はさまざまな様相を呈しますが,行きつくところは心と身体の健康と命を奪っていくものであることを再認識しました。
いまかかわっている子どものなかにも被虐待児は少なくありません。
明るく笑顔で接するその子たちの心の内に自分はどれだけ寄り添えているのか,とても心配になりました。
「支援者」「伴走者」などど軽々に言えるものではないことを,必死に一生懸命に生きている22歳の若者が教えてくれました。