はどめ規定

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

学校での性教育については文部科学大臣が定める学習指導要領で一定の基準が示されています。
小学校では「人の授精に至る過程」,中学校では「妊娠の経過」はそれぞれ取り扱わないとなっています。
「はどめ規定」と呼ばれ,一般的に「性交」を取り扱わないと解釈されています。
学校の教育課程(学習内容)は校長が定めることになっていますから,すべての学校で取り扱われていないわけではありません。
けれども極めて多くの学校では学習内容に盛り込まれていないようです。
私は,子どもたちのために性交を取り扱い,正しく理解させていく必要があると以前から思っています。
10年以上前,ある中学校の3年生を対象に医療者が性について授業した場にかかわりました。
授業後,医療者が「やっぱり避妊具をもってくればよかった」と話していたことが印象的でした。
それだけ性交が身近にあったということでしょう。
性は我々の生きるにとって大事なテーマです。
性に関する情報が氾濫しトラブルや事件が続発しています。
人権の視点を踏まえた学習の場の提供は絶対に必要だと思います。
ほぼ10年に一度改訂される学習指導要領。
2030年の次の改訂版の施行に向け作業が始まっています。