子ども家庭福祉ソーシャルワーカー

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

子ども虐待が増加していることを踏まえ,「子ども家庭福祉ソーシャルワーカー」という新たな資格を設ける議論が進んでいるようです。
目的は,子どもや家庭の支援に携わる人材の専門性を高めること。
現状に対応するため,児童相談所の児童福祉司が増員されています。
児童福祉司は資格ではありません。
その仕事は,知識や対応法を研修したからといって最前線のケースワークにすぐに対応しきれるようなものではありません。
そのようなことから,新たな資格という議論に至ったのでしょう。
“資格=機能する人材” とは感じていませんが,将来に向け検討していく意味はあるのかもしれません。
一方で,現状の体制で目の前の課題に対応していく方法などもしっかり議論する必要があります。
“虐待⇒児相” ではなく,市区町村や地域の資源支援等がやれることがまだまだたくさんあります。
各種の雑誌や集会,機関から,そのことに向けた改善の視点や主張が発信されています。
オレンジも発信している機関のひとつです。
子どもの育ちや養育の課題に携わっている方々は,現状の体制でどうしていくかをもっともっとテーマにしていく必要があります。