子どもへの性暴力

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

ある新聞が1年ほど前から特集として報じた「子どもへの性暴力」が,新聞関係機関のジャーナリズム賞に選ばれたと報じられていました。
性被害は表面化しにくいと言われます。
児童虐待の種別のひとつ「性的虐待」も,認知される児童虐待の約1%です。
虐待そのものが密室性のなかで進行する傾向があります。
性的な問題は,より密室性が高い環境で起こるようです。
人に言えない,自分が被害に遭っていると認識できないことなどが,表面化する妨げの一因にもなっているようです。
子どもの人権や人格を脅かす言動は,あってはなりません。
なかでも性暴力が心に与える傷は,とんでもなく大きいものです。
「魂の殺人」とも言われます。
幼少期からその影響が顕在化している事例にも出会ってきました。
また,成人になってもその影響で自己肯定感を獲得しにくいなど,長期間にわたり人生に影響を与え続けます。
児童の養育問題にかかわっていると,性暴力は非常に身近な問題だと実感します。
周囲の大人が子どもの表情や様子にしっかりと目を向け,かけがえのない人格と受け止めてかかわっていくことの大切さを感じます。

いま,戸惑ったり悩んだりしていたら,話しやすい人や安心できる人にまず少しだけ話してみてはどうでしょうか。
「24時間オレンジ電話」もお話をうかがうことができます。