ぼくらだって,言いたいことがある

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

「児童の権利に関する条約」(子どもの権利条約)という,ときどき耳にする国際条約があります。
今から31年前(1989年)に制定され,日本は制定5年後に批准しています。
批准した翌年にある本が出版されました。
書名は『子どもによる 子どものための「子どもの権利条約」』といいます。
条約の内容を,その主体者である子どもにわかるように書かれた書物です。
「ぼくらだって,言いたいことがある」は,書物の中で条約の第12条(意見表明権)を伝える部分の標題です。
2016年(平成28年)に「児童福祉法」が改正されました。
この改正は,この条約の精神を踏まえた“大改正”と言われています。
第1条には「…児童の権利に関する条約の精神にのっとり…」と,条約を踏まえることがハッキリと書かれています。
法律が変わることと社会が変わることには,当然にタイムラグが生じますが,最近の子どもを取り巻く環境は逆に悪化しているようにも感じます。
先の書物,読んでみると大人の気持ちに訴える内容がたくさん出てきます。