市町が孤立していないか

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

子育てに限ったことではありませんが,いろいろな課題を親や家庭内で抱え込み,孤立的になっていくことは望ましい状況ではありません。
相談したり,可能なサービスを利用したりしていくことが,負担を和らげ,課題を軽減していくことは少なくないようです。
相談を受ける機関には,関係する機関同士を調整するコーディネートや,有効な機関とつなげるソーシャルワークが求められます。
当法人や児家センでも,その意識は高く持ち,他機関と連日,連絡を取り合っています。
子育てに関する相談先で最も多く利用されるのが市町の窓口や児童福祉・教育機関でしょうか。
最近感じるのは,市町が孤立的になっていないかということです。
地域にある社会資源,支援資源を熟知し,それらの機関を有効にソーシャルワークしていっているようには見えません。
ある意味では,自治体の相談や支援機能が孤立しているようにも感じます。
自治体が抱え込むことは,十分な行政サービスを住民に提供できない事態を招き,最終的には子どもの権利を保障できないことにつながります。
養育支援は新たな時代に入っています。
組織や考え方,スピード感もそれに対応できるようにしていく必要があると考えています。
そのためにも支援資源が多職種で連動できる地域をつくることが求められています。