「体罰」と「体罰」と「体罰等」

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

おかしなタイトルですみません。
今年の夏に行われる子ども虐待防止に向けた集まりで,「体罰」がテーマに取り上げられることになりました。
以前から「体罰」というと,学校で先生が子どもに対して叩いたり,身体に苦痛を与えたりする行為を指すこととして多く用いられていたように思います。
それをしてはいけないことが「学校教育法」という法律に示されています。
一方,数年前の法改正で「児童福祉法」や(いわゆる)「児童虐待防止法」で親も叩いたりしてはいけないことが明記されました。
ということから,先生による「体罰」と親による「体罰」が,教育と福祉の両面から禁止されることになりました。
それで『「体罰」と「体罰」』と表しました。
集まりのテーマについて連絡し合うなかで,取り上げる「体罰」は叩いたりすることに限ってよいかという話になりました。
集まりの意義や目的からすると,叩いたりしなくても子どもの心に悪い影響を及ぼす行為も対象とするのがよいだろうという方針になりました。
例えば,子どもの人権を侵害する「暴言」のようなものです。
その表現として「体罰等」という言葉が上がってきました。
用語の意味をはっきりさせて運営する集まりですので,このような部分も丁寧に合意しながら準備が進められています。
私のなかでは『「体罰」と「体罰」と「体罰等」』の共通する根源やなくならない背景,改善していく手立てを整理する作業が始まりました。