072 山葵(ワサビ)の花

あんばや・べーす

・・・子育てと里山の自然に関することなど

 「遺されし山葵の花の辛さかな」(拙作)
 前半の連休で、里母の実家に行ってきました。実家は長野県の標高1000メートルの限界集落にあり、亡くなった義父は、ウド、タラの芽、コゴミ(クサソテツの若芽)ウリッパ(オオバギボウシの若芽)など、山から採ってきた様々な山菜をごちそうしてくれました。ある年の春、義父が実家近くの沢で栽培していた山葵を採ってきて、やわらかな葉と茎と花をさっとお湯に通して食べさせてくれました。
 今回、久しぶりにこの時期に訪問して、今は手入れをする人もいない荒れた沢に行ってみると、数株の山葵が残っていて花を咲かせていました。少し採ってきて、義父と同じようにして食べたら爽やかな辛さが口に広がりました。