草もひと役

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

私にとって苦痛な時期が始まっています。
それは,グングン伸びる草。
4月頃から10月頃までの半年間,雑草との闘いです。
庭,家の周りの畑や土手。
草刈り機を使って奮闘する期間です。
しかも日中は暑いし…。

私が若い頃,母から聞いた言葉があります。
「草もひと役」。
当時はあまり気にもとめませんでしたが,不思議なことに耳にしっかり残された言葉です。
土手などの傾斜地では土が流れたり崩れたりするのを草(雑草)が留めている,だから考えもせずに切るものではない。
というようなことだと思います。
農家ではない家に生まれた母は,一緒に鎌を使いながら祖母から聞いたとのことです。

草刈りをせざるを得ない私には,貴重な教えです。
むやみに刈ればいいのではないという…。
だから斜面は少し草を残すように刈っています。
自然に逆らわず,先祖の教えに学びながら。
人の経験や知恵などに重いものを感じます。

たくさんの知恵や教えを,人は受け継いでいると思います。
子育ても,そのようなつながりで営まれてきた貴重な人間の営みなのでしょうね。