岩手・宮城・福島⑤

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

震災遺構になっていた宮城県の沿岸部で最も南にあった小学校。
住民の求めで校地を2mかさ上げして平成元年に建てられた校舎です。
大震災の2日前にも大きな地震がありました。
その地震で当時の校長先生は心配と戸惑いを感じたそうです。
真剣に避難行動をしていない子どもたちがいた。
避難場所である近くの中学校まで20分かかる。
3月10日の朝,子ども達を集めて意識を改めるよう伝えたそうです。
津波到達が早く予想される場合は校舎屋上への垂直避難もあり得ることを決めたそうです。
そして翌日。
初めの災害情報は津波到達まで10分。
垂直避難を決断したそうです。
襲った津波はギリギリの高さだったそうです。
屋上の屋根裏倉庫で氷点下の一晩を過ごしたそうです。
校地のかさ上げ,屋上への細い階段や屋根裏倉庫がなかったら…。
こういうできごとがあったことを初めて知りました。
この学校に限らず,いろいろな大人の力があって,たくさんの子どもの命が守られたのでしょう。