× 殴らなければセーフ

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

あるアンケートの結果が報道されていました。
高校までの間にスポーツ経験がある大学生に,小中高校時代に指導者から体罰を受けたことがあるかを問うアンケート。
体罰を受けた経験のある学生は10年前の調査と比べ半減(33%→17%)したそうです。
数字からすれば悪い方向ではないと言えます。
スポーツ指導にかかわらず,子どもの養育についても体罰が法律で禁止されました。
そのような社会の変化がもたらした数字なのかもしれません。
でも私は,安心できる状況ではないと思っています。
大人や親に「殴らなければセーフ」といった誤った認識が広がりつつあるのではないかと気になっています。
暴力に替わるものが放置されていないでしょうか。
暴言,威圧,脅し,苦痛目的の罰,…。
支配・被支配の関係は全く変わっていません。
スポーツでも,学校教育でも,家庭でも。
私が受けている相談では,学校の先生や親からの暴言の話が全く少なくなりません。
「殴らなければセーフ」といった間違いを大人が抱いてはいけません。