同じ構図のように

２０年以上も前，アメリカの学校に監視カメラが設置されていると聞きました。
暴力などの犯罪や秩序を乱す行為への対策でした。
日本ではそこまでは必要ないし，考えにくいという当時の大方の見方でした。
近年では不審者など外部者への対応をねらいに設置している自治体もあります。
最近，国が学校や保育所などへの防犯カメラの設置を推奨する案を発表しました。
目的は子どもへの性被害を未然に防ぐため。
設置により抑止力になると考えているようです。
抑止の対象は教員。
子どもを守ることからすればそのような手を打たなければならないのでしょう。
対応に苦慮することも理解できます。
社会の変容のなかで子育てに大変な家庭が増えている。
社会の大きな変化のなかで学校が苦慮している。
社会のなかの家庭，社会のなかの学校。
同じ構図のように思えてしまいます。