里山だより201~300

300 新ツールの創出 2022/02/16
 昨日、県内に7つある児童相談所(千葉市児相を含む)と千葉県児童家庭課の里親担当職員に対して、オレンジから奨学金制度の説明をしました。オレンジでは、ここ数年里親に委託されている高校生を対象に、奨学金取得の支援活動に力を入れてきました。この事業を担当する職員のたゆまぬ努力のおかげで、オレンジの看板部門と言ってもよいほどに知識とスキルが身についてきた結果が、昨日の説明会につながったと思っています。
 奨学金取得支援に力を入れてきて気づいたことは、奨学金制度は、関係作りが難しい高校生年代の児童につながるよいツールだと言うことです。
 ちなみに、今年度の奨学金取得を中心とした自立支援の件数は、速報値ですが、高校生以上の児童27人に対して、訪問(98件)、来所(80件)、電話(312件)、LINE(708件)、メール(87件)、関係者会議(163件)、合計(1448件)です。(2022.2.15現在・カッコ内は延べ件数)

299 悩ましい季節③ 2022/02/15
 子どもがぽつりと「卒業コンサートはやらないことになった。」と言いました。これで、彼が3年間続けてきた音楽部の活動は、なし崩し的に終了することになりそうです。新型コロナ感染拡大の第6波の影響で、音楽部の練習は朝練・夕練ともに休止となっていますが、例年行われてきた卒業式での校歌演奏もなくなるのでしょう。
 うちの子の音楽に対するモチベーションも大きく下がっていて、2年間続けてきた週一回のユーフォの個人レッスンも辞めることになりそうです。気持ちを表現することが苦手な子ですが、おそらくやりきれない思いでいるのでしょう。

298 誕生日 2022/02/14
 今年も子どもの誕生日が来ます。この日は、毎年里母の手作りケーキを食べて、里父母とおばあちゃんからのプレゼントをもらっています。今年は、里父母からはスケボーのTシャツとエヴァンゲリオンのプラモデル、おばあちゃんからのはまだ分かりません。去年の誕生日の写真を見てみたら、見た目はほとんど変わらないようにも見えます。でも、子どもは確実に成長しています。

297 職員の募集 2022/02/13
 朝日新聞に、児童養護施設の職員が足りないとの記事が出ていました。記事では、職員募集の情報発信ができていないことを原因としていました。確かにその一面もあるとは思いますが、一番大きいのは、施設での仕事内容がきついことと、それに見合った給料が出ていないことではないでしょうか。大学や短大を卒業したばかりの若者にとって、問題を抱えた子どもたちとの生活は、教科書で勉強したようにはうまくいきません。その上、月に4回から5回ある夜勤、経験のない食事作りや洗濯など、精神的にも肉体的にも過酷な労働を強いられることになります。そして、施設に就職しても長く勤められないので辞めていく、辞めてもなかなか次の職員の補充が出来ない。この結果職員が足らないという構図が生まれているのです。
 そうは言っても、職員募集の情報発信はかなり大事です。オレンジでも一緒に子育て支援をしてくれるスタッフを募集しています。

296 蕗の薹 2022/02/12
 そろそろ顔を出す頃と思い、昨日の夕方、シャベルを持って裏の空き地の草むらを探してみました。初めは、枯れ草や他の雑草ばかり目について、今年はまだ早いのかなとあきらめかけましたが、一つ目を発見するとその周りに次々と見つかりました。結局8つゲットして、天ぷらにしてもらって早春のほろ苦い味を楽しみました。

295 支援のタイミング 2022/02/11
 NHKの「あさイチ」でまた里親制度が取り上げられました。今回は、さまざまな先進的な取り組みなどが紹介されて、これからのオレンジの活動の参考になるものも多くありました。その中でも私は、リモートで参加していた早稲田大学の上鹿渡和宏教授の「支援はタイミング。いつでもどこでも助けることが大事だ。」とのコメントが印象的でした。
 以前から感じていたことですが、行政の反応速度には限界があります。NPO法人であるオレンジが、機動性を発揮するチャンスと捉えたいと思います。

294 言葉がなくなる? 2022/02/10
 少し前のこのコーナーで、厚労省が社会的養護の措置解除の年齢制限を撤廃する法案を提出することをお伝えしました。
 オレンジは法人の設立当初から10年以上にわたり、支援理念の「切れ目なく」「隔てなく」を実践して、措置解除になった子どもたちに対して、年齢に関係なく「早期から」「細やかに」支援してきています。今回の年齢制限撤廃の報道を見て、まさにNPO法人の面目躍如だと思っていますが、いくつになっても自立できない「子ども」もいるため、年々関わる子どもの延べ件数は増える一方です。
 ところで、年齢制限が撤廃されると、アフターケアという言葉も自然消滅するのでしょうか。

293 抽象画 2022/02/09
 昨夜風呂から上がると、子どもが絵を描いています。何を描いているのか訊いても要領を得ない返事なので、さらに訊くと、お手本やテーマがあるわけではなく、筆にまかせて描いているのだそうです。
 今朝起きてあらためて見てみても、何が描いてあるのか、彼が何を表現したかったのか、制作途中なのか完成形なのかも分かりません。まだ寝ている制作者が起きたら訊いてみますが、彼もやっぱり分からないと答えるかも知れません。

292 新人研修 2022/02/08
 オレンジが行ってきた子ども食堂事業が、館山市と南房総市からの委託事業になり、新事業に関わるスタッフを新たに雇用したことは、すでにこのコーナーでお伝えしてきているところです。
 新規に採用した職員は6人ですが、この方たちに対して、オレンジがどんな目的を持った団体なのか、その目的を達成するためにどんな活動をしているのかを理解してもらう必要があります。また、それらを分かってもらった上で、子ども食堂事業がオレンジの活動全体の中でどの部分に当たるのかを知ってもらうことも重要だと思います。このため、近いうちに6人を対象にした基礎的な研修を実施する予定です。

291 HSC 2022/02/07
 HSCは、Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)の略です。この世の中には、5人に1人という一定の割合で、人一倍敏感と言われる子どもが存在するそうです。そして、HSCの子どもたちの親は、育てにくさを感じている場合が多いそうです。
 最近、児相の担当者から、オレンジが以前から関わりを持っている子どもが、これにあたるかも知れないとの話がありました。そこで、オレンジが定期的に開催している精神科医の事例検討会に、このケースを出す方向で児相の担当者に声をかけたところ、ぜひ参加したいとのことでした。
 HSCについては、言葉は聞いたことがある程度だったので、事例検討会に向けて本を読んでいます。

290 計画変更 2022/02/06
 ちょっと前の「里山だより」で、久しぶりに妻の実家がある長野県の限界集落に行く計画を立てたことをお伝えしました。今週末からの三連休、里父母と子どもの三人で、雪山と温泉と手打ちそばなどを満喫しようと楽しみにしていたのですが、またまた旅行が出来ない自粛生活になってしまいました。
 そこで気持ちを切り替えて、旅行の代わりにこの三連休に何をするかを考えました。子どもは、おそらく三日間ともスケボーに行くでしょう。私は、一日は山歩きをして温泉の素を入れた風呂に入り...。あとは、その時に考えることにします。

289 もう一つの音楽祭 2022/02/05
 昨年の11月に開催した第5回「ハッピーファミリー音楽祭」は、たくさんの里親子、里親支援関係者などの参加があり、イベントとしては、オレンジの目指す理想型に近づいていると感じました。
 しかし一方、この音楽祭の参加者は、ほぼ千葉県の南部と東部に限定されています。これは、会場の施設が南房総市にあるという地理的な要素が大きいと思われます。県北の里親に音楽祭への参加を勧めると、決まって「行きたいけど遠くてね。」と言う反応が返ってきます。音楽祭を始めた頃は、魅力的なイベントに育っていけば、自然と北部からの参加者も増えてくるだろうと考えていましたが、見通しが甘かったようです。
 5回の音楽祭を経験して、音楽の力を確信しつつある今、会場の確保ができれば県北でも音楽祭を開催したいと考え始めています。


288 OMT 2022/02/04
 OMTは、オレンジ内でもまだ一部の人しか使っていない、応援ミーティングの略語です。この略語が、そのうちに千葉県の関係機関に広まって、いずれは全国的に応援ミーティングをOMTと呼ぶようになったらいいなとちょっと思っています。
 それはそうと、里親登録後間もない里親に、近々ネグレクト家庭で育った3兄弟が委託されます。委託後の養育には、かなりの困難が予想されるので、児相に対してオレンジと里親からOMTの開催をお願いしていました。しかし、中学校と小学校で開催される予定のOMTには、両方とも里親は参加しないことになり、もはやOMTとも呼べない関係者会議になってしまいました。
 オレンジは、OMTをとても重要に考えていて、里親を中心とした里子支援チームの出港式のようなものと位置づけています。OMTの正式な定義はまだ確立していませんが、少なくとも構成メンバーに里親は欠かせないと考えています。

287 里親の虚像 2022/02/03
 NHKテレビ「あさイチ」のテーマが里親制度だったので見ました。その後、たまたま番組を見たという知人と話をしました。その人は、「番組で紹介したケースは、里親家庭に預けられた里子が、里親と信頼関係を結ぶのに6年かかっていた。その6年間を、あるコメンテーターは短いと言い、別のコメンテーターは長いと言っていた。自分は6年間は長くて大変だと思う。」と言っていました。 
 テレビなどで里親を紹介するときには、大変だった時期があり、その後落ち着いて今は幸せみたいなドラマ仕立てにしたほうが、視聴者には受けがいいのでしょう。しかし、里親家庭は、決して十把一絡げではくくれません。私は、10組の里親子がいれば、10通りの関係があると思っています。知人と話していて、こんな風に里親の虚像ができていくのかも知れないと思いました。


286 責任とやりがい 2022/02/02
 新聞に「若者支援、年齢制限撤廃へ」の見出しで、今の通常国会に児童養護施設や里親の元で暮らす子どもたちへの支援について、年齢制限を撤廃する児童福祉法改正案が提出されるとありました。具体的には、支援対象の年齢を原則18歳、最長22歳とする現行制度から、「天井」を取っ払うことになるそうです。
 社会的養護から自立を目指す若者支援の枠が広がることにより、ますますオレンジの責任が重くなり、やりがいも増していくのではないかと思っています。

285 リアルタイム視聴 2022/02/01
 昨夜9時からテレビの連続ドラマを、初めて子どもと一緒にリアルタイムで見ました。あらためて「これっていいことなんじゃないかな」と思い、ネットで調べたら、NHKで行ったリアルタイム視聴関連の調査結果が出ていました。
 そのまとめには、こう書かれていました。「各グループで固有の視聴スタイルの組み合わせが生まれた背景には、10代までに家族と団らんしながらテレビを楽しんだ原体験があるかどうかの影響が大きいことも浮かび上がった。」
 思春期のうちの子と、リアルタイム視聴ができる時間はあとわずかだとは思いますが、家族団らんの原体験を持たせてやりたいと思います。

284 食堂新時代 2022/01/31
 月に一回実施しているオレンジ食堂は、一般的には「子ども食堂」と言われているものです。始めてから7年目に入って、これまでオレンジの独自予算で行っていた食堂は、館山市と南房総市からの委託事業となりました。そして、昨日の日曜日、食堂専門に雇い入れたスタッフが調理した食事を、新事業としては初めて提供しました。
 新型コロナの感染が拡大しているため、会食形式ではなく、お弁当のテイクアウトとなりましたが、見た目も綺麗な美味しいお弁当をお渡しすることが出来たのではないかと思います。
 食堂新時代の初回のメインは、クリームシチューとロールサンドでした。

283 同時に広域で 2022/01/30
 昨日土曜日の午後、南房総の本部では、オンラインで君津児相管内里親制度説明会を開催していました。鋸南町では、平行して定例の学習会を行っていました。さらに、コレンジスタッフは、同じ時間帯に銚子児童相談所と連携して、個別ケースの支援をしていました。
 このように同時に広域での業務を行うためには、より一層スタッフの資質向上を図り、一つ一つの業務に少数精鋭で当たれるような体制作りが必要だと感じました。
 LINEに添付されてきた銚子の海岸の画像です。

282 ヒノキ 2022/01/29
 このコーナーでは、毎日なにかしら画像をつけています。その日のテーマに合ったものもあれば、全く関連のないものもあります。また、直近に撮った写真もあれば、しばらく前のものをアップする場合もあります。今回のは、元日の山歩きの時に撮った写真です。富山(とみさん)南峰で、青空に映えるヒノキを撮りました。
 調べたら、ヒノキにも花言葉があり、「不老」「不死」「不滅」「強い忍耐力」だそうです。この中から勝手に好きなものを選べるとしたら、「強い忍耐力」がいいなと思いました。

281 キンカンの木 2022/01/28
 中止になった餅つき大会が開催予定だった日、急遽、山歩きをすることにしました。富山(とみさん)から伊予ヶ岳へ向かう里山の道を一人歩いていて、何もない空間に一本だけ立っているキンカンの木を見つけました。花の少ない時期に、色鮮やかな実をたわわに実らせるこの木は、青空によく似合っていました。
 実をつけてしまっていますが、花言葉は、「純潔」「清純」「花嫁」だそうです。

280 ハイブリッド連携 2022/01/27
 今日、南房総のオレンジと、県北にある児童相談所をオンラインで結んで情報共有をします。目的は、県南のファミリーホームに委託されている里子の支援方針のすりあわせをするためです。当初は、児相での会議を設定していたのですが、新型コロナ感染拡大のために、急遽オンラインに切り替えたもので、時間だけ考えると、かなり効率の良い仕事の仕方になります。
 ファミリーホームには全県の児相から委託があります。また、南房総地域の里親やファミリーホームに委託されていた里子が管外の実家庭に帰るケースも多くあります。さらに、一般ケースでも、支援していた家庭が県北に転居する場合もあります。今後はオンラインと対面を上手に取り合わせて、全県の児相や市町村、民間支援機関等との連携が取れればと考えています。

279 悩ましい季節② 2022/01/26
 うちの子が小学校4年生の2月、所属する音楽部の6年生を送別する「卒業コンサート」を聞きに行きました。音楽部全体での演奏の後、卒業する6年生十数人が一人一人紹介され、担当する楽器の演奏をするのを見てとても感動しました。
 今年も2月中旬に「卒業コンサート」が開催されると、少し前に来た学校からのお便りで知らされました。しかし、まん延防止等重点措置がとられている現在の状況で、3年間ユーフォニュームを続けてきた彼の「卒業コンサート」は、どうなるのでしょうか。

278 悩ましい季節 2022/01/25
 小学校6年生の里子は、今年4月に中学校に入学します。そして当然のように何か部活をやることになると思います。小学校では、音楽部に所属していてユーフォニュームと言う管楽器を吹いていますが、今のところ中学校で続ける気はないようです。  
 一方、彼は昨年の夏にスケートボードを始めてから、その魅力の虜になっています。最近はますます熱が入って、平日は学校からスケボーパークに直行して、休みの日は、朝から晩まで、弁当持参で一日中滑っています。中学生になってもスケボーは続けたいと言っていますが、部活との両立が難しいことをどの程度理解しているのか分かりません。
 どの部活に入るかは、友達の動向にも左右されることにもなるだろうけれど、5月の連休明け頃には結論が出ているとは思います。いずれにしても、それまでは悩ましい季節を過ごすことになりそうです。

277 スモール・トラバース② 2022/01/24
 朝7時、富山の登山者用駐車場から歩き始めてすぐに、ちょっと体調が悪いことに気づきました。昨夜11時半頃、うちの子とバトルをして寝不足になっていたのです。朝早く家を出たため、まだ寝ていた子どもと昨夜のことを話し合わないまま出てきたことも、心に引っかかっていて気分爽快には歩けません。
 富山から降りてきて、伊予ヶ岳登山口に到着した午前9時頃、携帯から子どもに電話して話をしました。それからは、少し気分が上向いて元気に歩くことが出来ました。
 房州の3名山を巡り、御殿山登山口まで降りてきたのは、12時半頃でした。休憩も含めて5時間半かけた小さな冒険が終わりました。

276 有終の美 2022/01/23
 今年度の未委託里親研修は、昨日行われた第15回で最終回を迎えました。受講者は、15回すべて受講するのではなく、この中から、自分に必要と思われる科目を4つ以上選択して受講するシステムです。今年度は、残念ながら15回すべてZoomによるオンライン研修になりました。少人数制をとっていて、今回の受講者は5組7名でした。
 最終回の講師は、千葉県里親会の岩橋会長でした。研修は、岩橋さんが豊富な体験談を交えて、受講者一人一人とお話ししながら進められました。講師の優しいお人柄から、穏やかな雰囲気の中、受講者からもたくさんの質問や意見が出てとても良い最終回となりました。

275 新番組紹介③ 2022/01/22
 房日新聞の一面トップに「南房総出身の漫画家が描いた漫画がドラマ化」の記事が載っていたので、さっそく「妻、小学生になる」(TBSテレビ金曜夜10時、原作:村田椰融)を見てみました。
 「堤真一主演のちょっと不思議な家族の物語。妻を亡くしてから10年間・・・。失意とともに生きてきた夫が、妻と奇跡の再会!なんと妻は・・・小学生になっていた!元愛妻家の夫、生まれ変わった妻(外見は小学生)、そして大人になりきれない娘・・・。ちょっと変わった3人による心温まる家族再生の物語。」
 荒唐無稽な話ですが、今ある何気ない幸せを見つめ直すきっかけになる良いドラマだと思います。これも「毎週予約」しました。

274 ミュートで合唱 2022/01/21
 新型コロナ感染拡大のため、またまたカフェをオンラインで開催することになりました。進め方は、まず対面と同じように自己紹介や近況報告をして、そのあと、質問や他の参加者と共有したい情報がある人に発言してもらいます。歌声喫茶コーナーでは、前回のオンラインカフェでそれぞれの歌声がずれてしまったことから、ギター伴奏だけみんなに聞こえるように流して、それ以外の人はミュートにして歌ってもらおうと考えています。それでは合唱の一体感が得られないことになりそうですが、試してみたいと思います。

273 凍てつく里山 2022/01/20
 通勤途中、ときどき同じ位置に車を止めて、里山の画像を撮ってきました。でも、刈り入れが終わった頃から、車の窓越しの景色には大きな変化がなく、5ヶ月近くが過ぎていました。
 このところの冷え込みで、朝の田んぼが凍っていたので撮ってみましたが、寒さは画像からは伝わりにくいようです。

272 自然な面接 2022/01/19
 2年ぶりに開催することになっていた餅つき大会が、コロナ感染拡大により中止を余儀なくされました。そこには、うちの子の担当福祉司と担当心理司が参加申し込みをしてくれていました。これは、ライフストーリーワーク研修の講師からの「児相の面接室での面接や家庭訪問などではなく、イベントなど自然な形での面接も意味がある」とのアドバイスに担当者が対応してくれた結果だと思っていました。
 参加申し込みがとてもありがたく、担当者から声をかけられたときの、うちの子の反応を見るのも楽しみだったのですが、残念の一言です。

271 シルエット 2022/01/18
 うちの子が、スケボー仲間の子どもたちと海沿いのコースに行きました。夕方、堤防に並んだ子どもたち。右端に小さく富士山も見えます

270 子どもの意見 2022/01/17
 子どもがスケボーパークのコーチへの年賀状代わりにと、虎の絵を描きました。いつもスケボーのことばかり考えている虎の頭を、スケボーの板が貫通しているのだそうです。黒の鉛筆だけで描いたので、コピーして私が色をつけたのを見せたら、「白黒だけの方が感じが出ている。」のだそうです。また、誰が描いた絵か分かるようにサインをしてはとアドバイスすると、「全体のバランスが崩れるから書かない方がいいと思っている。」のだそうです。「はあ、そうですか。」という感じです。 
 本物はコーチにあげてしまったので、ここにアップしたのは私の手が入った偽物です。

269 子どもの意見 2022/01/16
 子どもがスケボーパークのコーチに、年賀状代わりにと虎の絵を描きました。いつもスケボーのことばかり考えている虎の頭を、スケボーの板が貫通しているのだそうです。黒の鉛筆だけで描いたので、コピーして私が色をつけたのを見せたら、「白黒だけの方が感じが出ている。」のだそうです。また、誰が描いた絵か分かるようにサインをしてはとアドバイスすると、「全体のバランスが崩れるから書かない方がいいと思っている。」のだそうです。「はあ、そうですか。」という感じです。 
 本物はコーチにあげてしまったので、ここにアップしたのは私の手が入った偽物です。

268 読書交流 2022/01/15
 ちょっと前のこのコーナーで、南房総のオレンジに開設した「安馬谷文庫」のことを書きました。その際に「きっと誰かが祈ってる」という本は、図書館から借りたので文庫にはないことも書きました。昨日、鎌ケ谷市のK\’orangeで開催された会議の合間にK\’orangeスタッフから、その本は買って読んだので、安馬谷文庫に貸し出してもいいと言われあずかってきました。そのスタッフは、安馬谷文庫の蔵書「ザリガニの鳴くところ」はまだ読んでいないとのことでしたので、さっそく今日、業務で千葉市に行く南房総のスタッフから現地で合流するK\’orangeのスタッフに渡してもらうことにしました。

267 新番組紹介 2022/01/14
 テレビ欄に「児童養護施設で育つ主人公」という言葉があったので、TBSテレビ火曜ドラマ「ファイトソング」の初回を見ました。「清原果耶主演の連続ドラマ「ファイトソング」(TBS系、火曜午後10時)空手日本代表の夢に破れたヒロイン、落ちぶれた一発屋の変人ミュージシャン、ヒロインをいちずに思い続ける幼なじみの不器用な3人が繰り広げるヒューマンラブコメディー。」
 もちろん社会的養護は主要なテーマではないとは思いますが、施設長役の稲森いずみが初回から何度も登場してきて、2回目以降も児童養護施設がメインな舞台になっていくようです。

266 訪問を受ける 2022/01/13
 このコーナーでも何回か取り上げてきましたが、小学校6年生になった我が家の里子は、最近よく生活の様々な場面で私たち里父母とぶつかります。
 朝起きられず学校に遅刻する。夜テレビを見続けている。スケボーパークに迎えに行っても帰りたがらない。宿題をなかなか始めない。等など、様々な場面で我々が注意したことに対して、いわゆる逆ギレをしてわめき散らしたりします。これは、数年前からあったことですが、このところ頻度も程度もアップしていると感じています。 
 これに対して、私たちもいろいろ工夫をして改善策を探ってきていますが、少し手詰まり感を持ってきています。そこで来週、オレンジの我が家担当に家庭訪問してもらうことにしました。今回はうちの子には会わず、私たち里父母から状況を説明して、何かアドバイスがもらえたらと思っています。

265 大きな木 2022/01/12
 朝日新聞に「贈与と甘え、与える、めぐる、生も社会も」と題して、「大きな木」(シェル・シルヴァンスタイン著・村上春樹訳・あすなろ書房)の書評が載っていました。「仲良しの少年を見守るリンゴの木の物語。成長するにつれて、気まぐれに戻ってきてはお金や家やボートをほしがる少年のために、木は実も枝葉も幹も差し出し、最後は切り株になってしまう。」(記事より)
 さっそく注文して読んでみました。村上春樹さんのあとがきには、「あなたはこの少年に似ているかもしれません。それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。あなたは木であり、また少年であるかもしれません。あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。それをあえて言葉にする必要もありません。そのために物語というものがあるのです。物語は人の心を映す自然の鏡のようなものです。」とありました。原題は「The Giving Tree」だそうです。

264 子どもの明るさ 2022/01/11
 未委託里親研修の実習で児童養護施設を訪問しました。9組13人の里親が参加しました。参加者がお互いに自己紹介が終わって、私から「施設養護と家庭養育の違い」と言うテーマでお話をさせてもらい、そのあと、施設の里親支援専門相談員の案内で施設内を見学をしました。見学のあと、施設の子どもたちと里親が交流をしました。初めに里親と子どもたち混合の「ジェスチャーゲーム」。次に子どもたちの歌「ありがとうの花」。里親は「北風小僧の寒太郎」を歌いました。子どもたちは、里親の歌に、元気な声で「カンタロー!」と合いの手を入れたりしてくれ、明るく屈託がないように見えました。
 しかし、子どもたちが施設に入った理由には、個々に複雑な背景があるだろうことに思いを馳せるとき、あらためて単に明るいだけの子どもたちではないだろうなと思いました。

263 里親と情報 2022/01/10
 昨日、未委託里親研修がありました。オンラインの研修で、6組8名の未委託里親が受講しました。少人数の研修になったので、一人一人の意見や質問を引き出すように進めていましたが、ほぼ全員の方から「未委託の間に委託に向けて様々な知識を得ていきたい。特に他の里親からいろいろなことを聞きたい。」との発言があり、研修の意義と受講者の熱意を感じました。
 さらに進める中で、一人の受講者から「里親登録して間もないが、児相からの連絡はなく、コロナで認定式も行われないので、情報が全く入ってこない。」との発言がありました。里親となってすぐに、どこからも情報が入ってこないことに気づいたこの方は、幸運だと思いました。そのことに気づいて、自分からアクションを起こさないかぎり、里親として必要な情報や知識は入ってこないのですから。

262 ありがとうの花 2022/01/09
 オレンジが千葉県から委託を受けている未委託里親研修では、児童養護施設や乳児院などでの施設実習が1日、里親かファミリーホームでの実習が一日あります。施設での実習では、施設での子どもの養育を学ぶ目的で、施設職員から子どもたちの生活の説明を受けたり、実際に子どもたちと触れあったりします。
 オレンジからスタッフの派遣を行っているケースもあり、明日予定されている施設実習には、私も参加することになっています。私から、施設養育と里親養育の違いを少しお話しをさせてもらうほか、ギター伴奏で実習に参加する里親と子どもたちに歌を歌ってもらうことになっています。歌は、「ありがとうの花」です。
「ありがとうって言ったら みんなが笑ってる その顔が嬉しくて何度もありがとう 町中にあふれてる ありがとうの花 風に吹かれ明日に飛んでいく ありがとうの花が咲くよ 君の町にもホラいつか ありがとうの花が咲くよ みんなが笑ってるよ」(作詞作曲 坂田おさむ)

261 スモール・トラバース 2022/01/08
 アドベンチャーレーサーの田中陽希さんが、日本百名山などを連続して登る「グレート・トラバース」と言うドキュメンタリー番組があります。今はシーズン3の再放送をしていて、日本3百名山を陸地での移動は徒歩、海はシーカヤックを使って、3年7ヶ月かけて全山踏破していく姿を紹介しています。
 妻がこれを熱心に見ているので、時々私も付き合っているうちに、南房総の三名山を一日で踏破することを思いつきました。三名山は、「富山」「伊予ヶ岳」「御殿山」と言われていますが、登って下る時間は、伊予ヶ岳は1時間半足らず、あとの2つの山は、2時間を少し超えます。予定では、午前7時に「富山」から登り始め、午後2時頃までには最後の「御殿山」を下っていたいと考えています。計画は近々決行して、このコーナーで報告したいと思います。

260 父親の料理 2022/01/07
 昨日の朝日新聞の生活欄にこんな記事がありました。「昨年12月、20年間の現役生活から引退した、元サッカー日本代表の大久保嘉人さん。現役生活最後のシーズンは、思いがけず「主夫」となり、サッカーと同時に、頭の中の大きな部分を「料理」が占める毎日でもあった。きっかけは、小学3年生だった三男の一言だ。昨春、古巣であるセレッソ大阪へ移籍することが決まり、一人暮らしを思い描いていた大久保さんに、三男が突然、「パパと暮らす」と言い出したのだ。いまの一番の得意料理は、なんと「太刀魚の煮付け」という。」
 記事の中で大久保さんは、毎日食事を作る大変さが分かったとも言っています。私も時々気まぐれで「男の料理」を家族に振る舞ったりしますが、あくまで趣味の世界です。大久保さんに刺激されて、今年の目標は、週に一回は私が夕食を作ることにしようかなと思い始めましたが、家族に発表するのは少し考えてからにします。

259 自立の自覚 2022/01/06
 一月三日、「御殿山」を目指して一人で歩いていて、この暮れ正月はうちの子と遊んでいないことに気づきました。去年の冬までは、子どもが暇そうにしていると、公園に連れて行ったりボードゲームやカードゲームを一緒にやったりしていました。それが、いつの頃からか、子どもは友達と遊ぶことが多くなってきて、特に最近はスケボーに夢中になっていることもあり、ほとんど一緒に遊ぶことがなくなってきました。この感覚は30年ほど前、実子の子育ての時にも経験したはずですが、あらためて新鮮に感じています。一人での山歩き、これはこれで新しい楽しみではありますが...。

258 古民家だより 2022/01/05
 年末に放送された「カールさんとティーナさんの古民家だより」を録画してあったので見てみました。「新潟の限界集落を、ドイツ人建築デザイナーのカールさんがよみがえらせた。朽ちかけた空き家を次々に再生。美しい古民家が多くの人をひきつけ、子育て世帯も増えてきた。移住してきた人々も、集落の人たちとともに、豊かな自然の中でそれぞれの暮らしを楽しむ。「奇跡の集落」のひと夏を描く。」(番組紹介文から)
 番組を見ながら、長野県の限界集落にある、里母の実家に無性に行きたくなりました。そこは、40年以上前から毎年家族で田舎暮らしを満喫してきた場所です。小学校6年生の里子も、赤ちゃんの時から季節を問わず一緒に行っていましたが、ここ2年以上行けていません。見終わってから里母と相談して、今は無人のその家に、この冬行く日程を決めました。

257 思春期の暴言 2022/01/04
 一月二日は、朝から箱根駅伝を見ていました。往路の実況も終わって、見るともなしにテレビをつけていたら、「さんまのまんま」に女優の長谷川京子さんが出ていて、「思春期の子どもを育てるのは毎日大変だ。まだ「くそばばあ」とは言われていないけど。言われたらどうしよう。」などと言っていました。さんまは軽く受け流すのが良いと言っていましたが、長谷川さんはガチで受け取って反応しそうと言っていました。
 世間一般に同じような悩みを持っていること、思春期の暴言などは軽く受け流すのが良いのだということ。分かってはいても、いざ目の前の子どもと相対したとき、なかなか落ち着いて対応することができていません。

256 お年玉とお宝 2022/01/03
 うちの子は、元日に里父母から障子の張り替え代を差し引いたお年玉をもらいました。その他、おばちゃんからと娘夫婦からと息子から、それなりの額が入ったポチ袋をもらいました。
 普段子どもは、里父母の実子を「家族」と言っていますが、「きょうだい」のような「おじさんおばさん」のような不思議な感覚で捉えていると思います。
 昨日、娘夫婦と息子が一緒の車で帰っていく時、息子が子どもに「一緒に行くか?」と言いました。子どもは特に反応していませんでしたが、私はすぐに「うちのお宝だから、連れてっちゃダメだよ。」と言いました。子どは、まんざらでもなさそうな顔をしたように見えました。

255 充実の一日 2022/01/02
 昨年暮れから、娘夫婦が室内で飼っている犬と猫をつれて来ています。二匹とも若く元気で、特に猫はピアノや換気扇の上、果ては食卓の上までをせわしなく動き回ります。大晦日は、みぞれ交じりの雪が降って家で過ごすことになり、長い我慢の一日になりました。
 そこで元日の昨日は、早朝から職場に出かけ、仕事始めの五日に手をつけるつもりだった未委託里親研修の資料作りをしました。それを午前中におおよそ完成させ、午後はまたまた山歩きに出かけ、夕方帰宅しました。ストレスから逃げ出したおかげで、年の初めから充実した一日を過ごすことが出来ました。

254 実践者として 2022/01/01
 この「里山だより」は、主に3つの事柄を中心に書くようにしています。1つは、里親として里子の養育をする中で感じる様々な思い。2つ目は里親を支援する機関の職員として、直接里親と接したり、県の児童家庭課や児相とのやりとりをする中で感じる思い。3つ目は、南房総の里山の四季の移り変わりを文章や画像で伝えることです。
 新しい年が始まりましたが、今年も里親としても支援者としても、課題が見つかったら具体的に解決策を考えて実行していくスタイルを崩さずに行きたいと思います。オレンジの活動に関心を持ち、見守ってくれている皆様、本年も引き続きよろしくお願いいたします。

253 花嫁街道 2021/12/31
 昨日は東京から娘夫婦が、仙台から息子が帰ってくることになっていました。妻はその受け入れ準備に忙しく、おばあちゃんはデイサービスに行き、子どもをスケボーパークに送ったあとは、家にいてもすることがなくなりました。そこで、一人で山歩きに行くことにしました。
 「花嫁街道」は、現在の南房総市、旧和田町にある一周8,7kmのコースです。空は晴れて眺望も開けているので、冬の澄んだ空気の中、快適な山歩きになりました。

252 弁償 2021/12/30
 うちの子は、時々切れます。普段は、気に入らないことがあると悪態をつきながら別室に行き、しばらくして自分から謝ってくるパターンが多いです。
 今回は、おばあちゃんのクリスマスプレゼント、ホオジロザメのプラモデルを作っているときのこと。思うように作業が進まずイライラしていたので、見かねた里母が作り方のアドバイスをしたら、それが気に入らず「引っ込んでろ」などと言いながら別室に行って暴れたようで、行ってみると張り替えたばかりの障子が3ヶ所破れていました。
これまでは、ものを壊したりしたときなど、話をするだけで済ましていましたが、今回は本人にも説明した上で、お年玉を障子の張り替え代との差し引きで渡すことにしました。弁償額は、障子紙二枚(¥1,796@¥898×2)障子紙専用糊(¥168)合計1,964円です。張り替えの手間賃は、サービスとしました。

251 未委託里親研修(修正版) 2021/12/29
 12月17日と18日の「里親だより」NO.239,240で、連日、未委託里親研修のことを書きました。最近見直していて、肝心なことが抜けていることに気づきました。どうやら、推敲しているうちに、初めに伝えたいと思っていた大事なことを省いてしまったようです。したがって、今回あらためて修正させていただきます。太字が修正加筆部分です。
 -(前略)未委託里親研修は、千葉県からオレンジの会が委託されている事業で、対象者は、現時点で子どもが委託されていない里親(=未委託里親)の一部となっています。受講者は、千葉県が定めた選考基準で千葉県が決めています。(後略)-
 なお、NO.239 も上記のように修正しました。

250 続・クリスマスプレゼント 2021/12/28
 クリスマスイブの11時頃、隣で寝ていた子どもが、「ねえねえ、プレゼントが置いてあるよ。」と声を掛けてきました。「開けるのは明日にして寝なさい。」と言うと、静かになりました。でも、気になって寝られなかったようで、深夜1時頃、「ねえねえ、やっぱり中を見たい。」と言ってきたので、仕方なしに包装を解いてもいいと言いました。
 中の目覚まし時計を見て、がっかりして寝てしまうかと思っていたら、「サンタさんは、オレが音楽部の朝練に遅れてるのを知っているんだ。」と言いながら、保証書を見たりしています。そして、「イオンタウン館山店の保証書だ。サンタさんがどこで買ったか分かった。」などと言っています。そのあと、朝の6時に鳴るようにセットして寝ましたが、鳴ったらすぐに止めて8時過ぎまで寝ていました。

249 ブドウの木 2021/12/27
 カフェのグループラインで教えてもらって、NHKストーリーズ・ノーナレ「ブドウの木の子どもたち」を見ました。「私はまことのぶどうの木。あなたがたはその枝である―」。かつて里親家庭のもとでひとつ屋根の下で育ち、成人した今も、細い枝と枝とでつながり続ける“きょうだい”だ。そんな彼らが大切にしてきたのが、「ぶどうの木」という聖書の一節。社会の中で自らの枝を伸ばそうとひたむきに生きる“ぶどうの木の子どもたち”の物語。(番組紹介文から)
番組では、坂本洋子さんが育てた元里子たちの生き方を紹介しながら、長年にわたる坂本さんのご苦労も紹介していて、素晴らしい内容だったと思います。しかし、里親になりたい、あるいは里親について知りたいと思っている人がこの番組を見ると、「こんな偉いすごいことをするのが里親なんだ。私には無理。」と思ってしまわないかと心配してしまいます。

248 クリスマスプレゼント 2021/12/26
 同居している97歳の里母の母から、うちの子へのクリスマスプレゼントは、「ホオジロザメ」のプラモデルでした。工作が好きな子なので、25日の朝から昼食もそこそこに、6時間ほどかかって完成しました。
 ちなみに、私からは、彼の好きなカラスのぬいぐるみとカラスに関する本。里母からは「なぜ僕らは働くのか」という本がプレゼントされ、サンタクロースからは、目覚まし時計が枕元に置いてありました。

247 ひまわりの約束 2021/12/25
 どうして君が泣くの まだ僕も泣いていないのに 
 自分より悲しむから 辛いのがどっちか分からなくなるよ 
 ガラクタだった今日が 二人なら宝物になる
 そばにいたいよ 君のために出来ることが僕にあるかな?
 いつも君に ずっと君に 笑っていて欲しくて
 ひまわりのようなまっすぐな その優しさを ぬくもりを全部
 これからは僕も届けていきたい ここにある幸せに気づいたから
映画「スタンドバイミードラえもん」の主題歌で、秦基博さんの作詞作曲の歌です。秦さんは、「そばにいてくれる大切な存在に向けての思いを歌にした」と言っています。

246 食レポ 2021/12/24
 先日、NHKの「おはよう日本」というニュース番組で、館山市相浜地区の「なまだ丼」を紹介していました。なまだは、海のギャングとも呼ばれる魚のウツボのことで、全国的に食べる風習のある地域が珍しいと時々紹介されます。
 里親家庭の訪問の帰り、お昼時にその地区を通ることになり、メニューに「なまだ丼」のある「相浜亭」に寄りました。「相浜亭」は人気ドラマ「ドラゴン桜」の中で重要な舞台となるラーメン屋として使われたと聞いていたので、一度行ってみたいと思っていました。
 房総半島の一番突端の田舎、それも平日なのに、店内はたくさんのお客で賑わっていました。あいにく漁の関係か「なまだ丼」は品切れで、店のおばちゃんの元気な「ここで捕れたアジのフライ定食がおすすめだよ」の声に、言われるまま頼みました。
 お味は一言「普通」で、期待していった割に拍子抜けでした。

245 カフェの目的 2021/12/23
 私は普段、オレンジカフェに参加する際、主催者あるいは支援する側として参加していて、話の流れによって参考意見を言ったり、他の参加者の発言を促したりしています。
 昨日開催されたカフェで、私は我が家の里子が学校に遅れそうだったので、注意したら逆ギレして大騒ぎになったことを話しました。その後、複数の里親から子どもとのトラブルの話が次々と出てきました。 
 今回、私は一里親として、他の参加者から我が家と同様の、あるいはもっと深刻なお話を聞くことにより、「我が家だけではなく、みんな同じような悩みを抱えているんだ」という安心感を持つことができて、あらためてカフェの1つの目的を認識することが出来ました。

244 診断指導課 2021/12/22
 先日、未委託里親研修を実施しました。テーマは「児相の診断指導課の役割」でした。研修の冒頭、受講者5人に診断指導課の児童心理司の仕事に対する認知度を確認しました。詳しく知っている人は少ないと漠然と思っていましたが、全員が「全く分かりません。」「よく知りません。」というお答えでした。診断指導課の児童心理司は、委託された里子に何らかの問題があったときに、中心になって関わる可能性の高い職種です。
 個人的な印象ですが、児童心理司側も里親についてよく知っているとは言えないと思われます。診断指導課と里親双方が、お互いをもっとよく知る機会を作る必要性を感じています。

243 デコトラ 2021/12/21
 昨日、小学校6年生の男の子を養育中の里親宅を訪問して里父母とお話をしました。お子さんは宿題はやりたがらないが、好きなことは何時間でも集中するという話になりました。好きなこととは、菅原文太主演の1970年代に人気だった映画「トラック野郎」のデコトラ(デコレーショントラック)を、いらなくなった紙製の箱やペットボトルのキャップなどを利用して一から作ることでした。トラックを飾る色鮮やかな絵や文字なども、すべて納得いくまで何度も書き直して仕上げ、漢字もこの作業の中で覚えることが多いそうです。
 作品の素晴らしいできばえに、すっかり感動してしまい、オレンジのエントランスに展示するためにお借りしてきました。

242 イルミネーション 2021/12/20
 子どもが、イルミネーションを見に連れて行ってくれとせがむので、昨日スケボーパークの帰りに寄ってみました。人から聞いていたイルミネーションは、住宅街の細い道をくねくねと入った先にあり、個人のお宅ですが暗闇に映えていました。
 到着したときには見学していた家族連れも帰ってしまって、しばらく二人きりで静かに見ていました。イルミネーションを見ている子どもは、ちょっぴり寂しそうに見えました。

241 支援理念 2021/12/19
 オレンジの里親家庭の支援理念は「①早期から②切れ目なく③隔てなく④個別で⑤細やかに」です。これらは行政である児童相談所の苦手な部分です。児童相談所は、①里親登録していない時期からの関わりは出来ない。②担当部署や担当者が変更になるので切れ目が出来る。③養子縁組成立後や20歳で措置解除後の関わりは出来ない。④⑤広く薄い支援は出来るが、個別で細やかな関わりは苦手です。
今週、私は3軒の里親家庭を訪問する予定です。1軒は里親登録をする前から、希望されて定期的に訪問している家庭です。後の2軒も長期に訪問していますが、積極的にはオレンジの関わりを希望していない家庭です。この3軒の訪問では、特に支援理念の④⑤あたりを意識して、子どもと里親にとって最善の支援をしていきたいと考えています。

240 未委託里親研修② 2021/12/18
 丁寧な研修体制をとっていて、コロナ感染が広がる前は、受講者を家庭訪問して、里子の受託歴や受講の動機などの聞き取りをしたうえで、受講科目や受講日、研修会場などを受講者の希望に添って決定していました。コロナ禍の昨今は、家庭訪問の代わりに電話やズームで個別にお話をしています。
 研修は少人数制で、各科目の受講者は多くて10名程度、少ないと2~3人です。受講できる科目は、「自己覚知」「ライフストーリーワーク」「地域とのつながり」など12科目で、この中からオレンジと受講者が話し合って決めた4つ以上の科目を受講します。
 未委託の理由は本当に様々で、未委託里親が10人いれば10通りの未委託の理由があると思われます。したがって、未委託里親を一気に減らす良い方法は今のところ考えられません。オレンジでは、これまで通り里親個人個人と向き合って、地道に丁寧にこの研修を実施して行きたいと考えています。

239 未委託里親研修① 2021/12/17
 ある里親から「未委託里親研修は、受講を希望した未委託里親全員が受講できるのではなく、オレンジの会が選考しているらしい。」との認識が広がっていると聞きました。重大な事実誤認があるので、このコーナーを使って説明させてもらいます。 
 未委託里親研修は、千葉県からオレンジの会が委託されている事業で、今年度で5回目になります。研修の対象者は、現時点で子どもが委託されていない里親(=未委託里親)の一部となっています。したがって、認定前研修や更新研修とは異なり受講義務はありません。未委託里親に里親としての養育スキル、資質向上を図ることを目的にしています。
 明日の「②」に続きます。

238 コント「テレビ」 2021/12/16
 珍しく夜の10時を過ぎて帰宅すると、子どもはまだ録画してあった「鬼滅の刃・遊郭編」を見て起きていました。なんとなく一緒に見ていたら終わったので「もう遅いから寝なさい。」と言うと「予告をやるからもう少し」と言います。気がつくと、歯磨きも風呂も、もちろん着替えも終わっていない状態です。最近里母の言うことは聞かなくなってきています。「明日また音楽部の朝練に遅刻するから、早く風呂に入りなさい。」と言ってテレビを消すと、案の定ごね始めて、そのまま歯磨きと着替えだけして寝てしまいました。こんなことでは、一週間ほど前のコントの中で禁止になったゲームは、なかなか解除になりそうもありません。

237 児相あるある 2021/12/15
 朝日新聞論説委員の大久保真紀さんが書いた「ルポ児童相談所」を読みました。一般的に児童相談所関係の報道や本は、「助かるはずの命を助けられなかったダメな行政機関」として批判的なものが多いのですが、この本はどちらかと言うと児童相談所に好意的、同情的に書かれた本です。福祉司や心理司が小さい命を救うために、体制の整っていない中でいかに奮闘しているかを様々な事例を通して描いています。
 福祉司として働いていた身から見ると、「児相のあるある本」とも言えるし、児相職員に対する応援歌でもあるように思いました。

236 児相あるある 2021/12/14
 朝日新聞論説委員の大久保真紀さんが書いた「ルポ児童相談所」を読みました。一般的に児童相談所関係の報道や本は、「助かるはずの命を助けられなかったダメな行政機関」として批判的なものが多いのですが、この本はどちらかと言うと児童相談所に好意的、同情的に書かれた本です。福祉司や心理司が小さい命を救うために、体制の整っていない中でいかに奮闘しているかを様々な事例を通して描いています。
 福祉司として働いていた身から見ると、「児相のあるある本」とも言えるし、児相職員に対する応援歌でもあるように思いました。

235 児相あるある 2021/12/13
 朝日新聞論説委員の大久保真紀さんが書いた「ルポ児童相談所」を読みました。一般的に児童相談所関係の報道や本は、「助かるはずの命を助けられなかったダメな行政機関」として批判的なものが多いのですが、この本はどちらかと言うと児童相談所に好意的、同情的に書かれた本です。福祉司や心理司が小さい命を救うために、体制の整っていない中でいかに奮闘しているかを様々な事例を通して描いています。
 福祉司として働いていた身から見ると、「児相のあるある本」とも言えるし、児相職員に対する応援歌でもあるように思いました。

234 新しいボード 2021/12/12
 かなり使い込んだので、子どものスケボーの先が割れてきて、いよいよ買い換えることになりました。新しいボードを注文した翌朝、パークのコーチから真夜中の1:16に届いたラインを見ました。「いつも頑張っている○くんのために、今日に間に合うように仕上げました。ぜひ今日も来てください」とありました。ボードに貼り付ける黒い紙やすり状の滑り止めを、子どもがリクエストした「カラス」のデザインにするため深夜までかかって切り貼りしてくれたのです。このコーチは、いつも子どもに丁寧に接してくれて、良いところを褒めてくれます。うちの子は、このコーチを中心としたパークの雰囲気が大好きです。

233 うちの子ども 2021/12/11
 昨日のこのコーナーで紹介した「人の息子」というコミックを、机の上に置いておいたら、我が家の小学校6年生の里子が読んだようです。様々なジャンルの本をよく読む子なので、目のつくところにあれば読むだろうなと思っていました。
 「よく似たような人がいると思って読んだ?」と聞いたら、「他の人の話だから特に何も感じなかった。」と言います。続けて「俺はここにずっといるから」と言いました。コミックのストーリーのように家庭引き取りにはなりたくないと言いたいのでしょう。
 子どもにはいつも、「血はつながっていないけど君は我が家の家族だし、ずっとこの家にいていいんだよ。」と伝えています。我が家の場合は、もちろん「人の息子」ではなく、「うちの子ども」と言う表現がしっくりくるように思います。

232 お勧めの本 2021/12/10
 「里親だより」で見てAmazonで購入した「人の息子」(全3巻)というコミックを読みました。「里親制度を丁寧に描いた、血のつながらない親子の物語。読むと、家族にも他人にも優しくなれる漫画。」(帯の文から)
 確かに里親制度をかなり正確に描いている上に、里親子の心の動きも細やかに表現しています。児童相談所の福祉司や心理司の役割も(実際にはここまで丁寧に関わってはくれないだろうとは思いますが)しっかりと描かれていました。これから里親になろうとする人はもちろん、すでに里親登録されている人にもお勧めの本です。

231 スケボの魅力 2021/12/09
 NHKの「ドキュメント72hours」の定点観測ポイントが、スケボーパークだったので見てみました。番組では、愛知県に出来た市営で無料24時間オープンのパークを利用する人たちを、夜通し3日間取材していました。そこには、幼児から60代、外国の人まで様々な人が集まってきていました。彼らの発言は、「次々と課題が待っていて尽きることがない」「他のことより成長を感じやすい」「年齢やレベルにかかわらず、誰でもすぐに友達になれる」「ボードの傷が練習量の証」「歳を取ってもやりたい」「ケガも勲章」等々、普段うちの子から聞いていることとダブル内容が多くありました。
 うちの子も一緒に見ていて、このパークに行きたいと言うので、冬休みに連れて行ってやろうかとちょっと思いましたが、さすがに愛知県は遠いですね。

230 冬隣 2021/12/08
 ここのところ気象情報では、寒くなるとの予報が続いていましたが、言われるほど寒くならないように感じています。そうは言っても、すでに師走に入り、確実に冬は近づいていて、自然はしっかりと季節の花を咲かせ始めています。

229 児相の窮状 2021/12/07
 今朝の朝日新聞に、千葉県の児相職員の精神疾患による長期療養率が、一般の県職員の3倍超だと載っていました。その理由として健康福祉部長は、「児相職員は多くの虐待事例を抱えているうえ、複雑で困難なケースの対応を求められている」と説明しています。確かに部長の言われるとおりの状況で、児相はここ10年以上の長い間、その業務の大部分を虐待対応に充てているように見えます。
 しかし、そのために里親子への対応・支援がおろそかになっていいとは思いません。オレンジから見て、児相の対応が遅かったり十分でなかったりしたために里親が不安になったケース、ひいては子どもにしわ寄せが行ったケースはたくさんあるように思われます。これ以上、不調や措置変更・措置解除が増えないように、オレンジとしても具体的な策を講じて行けたらと考えています。

228 里親だより 2021/12/06
 昨日、全国里親会が季刊で発行している「里親だより」が我が家に届きました。毎回里親としても支援者としても興味を持って読ませてもらうのですが、今回は、特に私の関心のある記事が多いように感じました。例えば、「ショートステイ里親の実態」「子どもの言葉の暴力」「奨学金について知ろう」「数字で見る里親制度(地域別・養育里親の増減)」などです。その他、「おすすめの本」のコーナーでは「人の息子」というコミックを紹介していたので、早速Amazonで注文しました。

227 犬の里親 2021/12/05
 保護犬の里親になる条件が結構厳しいという話を聞いたので、ちょっと調べてみました。まず、条件に合わないのは、「単身、男性、学生、未婚のカップル、固定電話無し、フリーメールでのお問い合わせ、8時間以上の留守、60歳以上、飼育経験無し、賃貸住み(ペット可でも)、子持ち」だそうです。以上の条件をクリアした後、義務づけられることとして「世帯主の源泉徴収票(or預金残高証明)、勤務先の連絡先(会社に団体から電話確認)、顔写真、身分証明証のコピー、不動産登記、予防接種と去勢避妊証明、毎週の成長報告、寄付、治療費、アポなし自宅訪問、アポあり複数人で自宅調査、エサ指定」などがあるそうです。これを見ると、人間の里親の認定条件を甘く感じてしまいます。

226 いつか街で会ったなら 2021/12/04
 先日のK’orangeカフェで、話の流れからこの歌を歌いました。この歌は以前にもこのコーナーでちょっと紹介しましたが、中村雅俊が歌ったフォークソングです。
 一番の歌詞は、「何気ない毎日が風のように過ぎていく この街で君と出会いこの街で君と過ごす この街で君と別れたことも僕はきっと忘れるだろう それでもいつかどこかの街で 会ったなら肩を叩いて微笑んでおくれ 」です。
私は、これを「 ~ この街で君と遊びこの街で君と歌う この街で僕と暮らしたことも君はきっと忘れるだろう ~ 」と勝手に変えて歌っています。そして、自分で作った歌詞なのに、歌う度にちょっとウルッときてしまいます。

225 安馬谷ベース 2021/12/03
 所ジョージの「世田谷ベース」と言うテレビ番組があります。「所ジョージがモットーにしている「創意工夫」と遊び心にあふれた生活を楽しむ。所ジョージ的モノの考え方、頭の中に閃いた遊びや、世の中の楽しみ方を発信する。」(番組紹介文から)
 オレンジの会は南房総市安馬谷をベースにして、ペアトレ、里親連絡会、支援機関研修、奨学金申請を中心とした自立支援、学習支援、LSW等など、地域の子育て支援と里親支援に関する様々なアイデアを、創意工夫をこらしながら実現してきました。これからも、オレンジ的発想から浮かんだアイデアを実現するために、楽しみながら真剣に取り組んでいきたいと思います。

224 キーワード 2021/12/02
 市の教育委員会から「中学校区保護者様」宛ての文書が届きました。里母が読んでいるのを聞いていると、統合した中学校の新校舎の工事が予定より遅れるとの報告でした。それは、来年度入学のうちの子の在籍中には完成しないという意味にもなります。
 宿題の漢字書き取りをやっていた子どもも、里母から手紙を受け取って読み始めましたが、そのうちに怒って泣き出しました。そして、手紙をくしゃくしゃにしたかと思うと、破ってゴミ箱に捨ててしまいました。 
 私から見たこの状況のキーワードは、「宿題」「公的機関からの文書」「怒る」「破って捨てる」でした。そして、あきれて黙ってみていました。里母も困ったような顔をして見ているだけでした。
 朝になって、子どもから見た昨晩の状況のキーワードは「期待」「裏切り」「悔しさ」「無力感」等ではなかったかと考え始めました。子どもの新校舎への期待がそれほど大きかったのであれば、取った行動は悪いこととしても、彼の気持ちには共感してやれば良かったと思います。そして、子どもが起きてきたら、あらためて声を掛けてやりたいと思います。

223 バックパッカー 2021/12/01
 明日、鎌ケ谷でK`orangeカフェが午前午後と分かれて二回開催されます。今回は私も参加するつもりですが、車で行くのがおっくうなので、高速バスと電車を利用しようと考えています。その際ちょっと問題になるのが、歌声コーナーの伴奏用ギターの運搬です。車なら重いケースに入った通常の大きさのギターを持って行けるのですが、電車やバスでの持ち運びはちょっと大変です。
 そこで、音質や音量が落ちるのを少し我慢して、バックパッカーと呼ばれる細身で軽いギターを持参することにしました。ちなみに、参加者する皆さんと歌おうと思っているのは、山下達郎の「クリスマスイブ」と大滝詠一の「さらばシベリア鉄道」です。

222 お勧め番組 2021/11/30
 ETV特集「ずっと探し続けて~混血児と呼ばれた子どもたち~」を見ました。「戦後の混乱期、進駐軍の兵士と日本人女性との間に生まれた子どもたち。「自分は何者なのか」。人生の最終盤にさしかかり、長年追い求めてきた自らの出自を探し始めた。」(番組紹介文から)
 この番組は、オレンジが組織で取り組んでいるライフストーリーワークを正面から取り扱っていると思いました。ドキュメンタリー番組なのに、国際養子縁組をした妹を探すラスト10分ほどは、息もつかせぬ迫力です。見逃した方は、ぜひ再放送をご覧になることをお勧めします。
 再放送予定は、NHK・Eテレで12月2日(木)午前0時~1時です。

221 進化 2021/11/29
 小学校6年生の里子は絵を描くのが好きです。夜寝る前に時間がある時など、やおら絵を描き始めます。1時間以上かかることもあり、いつもは早く寝るように言いますが、絵を描いているときは余り声をかけません。 
 昨日、見ていたらお手本も見ずに描いているので、訊いてみるとストーリーや構図などは、自分で考えているそうです。今回は、任天堂スイッチのゲーム「アンダーテール」のサンズが、スケートボードで高いランプの上から、今まさに滑ろうとしているシーンで、前日の自身の実体験からイメージを膨らませたようです。知らないうちに、描き方が進化していてびっくりです。

220 楽観的予想? 2021/11/28
 昨日、未委託里親研修の施設実習があり、そのプログラムの中で、「施設養護と家庭養護の比較」について6人の受講者に向けて短い講義をさせてもらいました。講義のまとめとしてお話しさせていただいたのは、「今、国の方針は、社会的養護の受け皿を施設養護から家庭養護にシフトして行く方向にある。そのためには、現在は施設養護に割り当てられている莫大な予算を、里親支援体制の充実に振り分けていくことになるが、これは大変難しいことで、これから長い時間がかかるだろう。」と言うことでした。
 私の予想が当たるのであれば、フォスタリング機関の体制強化に向けて、先の長い話にはなっても予算的な充実が期待できるのですが.....。

219 バナナジュース 2021/11/27
 社会的養護からの自立支援に関する研修会に出ました。そこで就労支援をテーマにお話しをされた支援機関の方が、キッチンカーでバナナジュースを売る職業体験を、子どもたちにさせていると話されました。早速オレンジ主催の餅つき大会でも、子どもたちに体験をさせてもらえるかと尋ねたところ、千葉市にある団体にもかかわらず南房総まで来てくれるとのことです。
 これから経費の負担など、細かい部分を詰めていかなくてはなりませんが、餅つき大会にもう一つの華が出来ることを期待しています。そして、もちろんオレンジがこれから力を入れていこうとしている、自立支援のネットワーク作りも大きな目的です。

218 ちょっとがっかり 2021/11/26
 昨日は、小学校のマラソン大会の日でしたが、私は仕事で見に行くことが出来ませんでした。4年生までは学年男子30人ちょっとの中で15番前後の成績でしたが、去年初めて9番と一桁に入り、家族で盛り上がりました。さて、最終学年の今年はと、結果報告が来るのを気にしていると、里母から「多分10~15位の間です。一生懸命走ってた!」とラインが来ました。また二桁に逆戻りしてしまいましたが、真剣に走っている彼の姿が浮かんできて、帰ったら褒めてやろうと思いました。
 でも、私が帰宅して声を掛ける前に「頑張ったからゲームやらせて」と言ってきたのには、ちょっとがっかりしました。

217 委託の波 2021/11/25
 このところ応援ミーティングが目白押しで、この2週間ほどで4回予定されています。そのうち3つが新規委託前で、もう1つが小学校入学を前にしたものです。それにしても、新規の委託には波があって、短期間に次々と話があったかと思うと、パタッと止まってしばらく何の動きもなくなったりします。これは、少なくともここ30年は続いている傾向のように思えます。

216 彼女の名前 2021/11/24
 子どもが「今日最悪のことがあった」というので聞いてみると、男友達と話をしていて、密かに思っている彼女がばれてしまったと言います。ダメ元で彼女の名前を尋ねてみると、あっさり答えてくれました。まだ子どもなんだなと思いながら、彼とこんな話が出来るのは、いつまでなんだろうとも思いました。

215 育成と連携 2021/11/23
 認知症カフェをやっている知人と、カフェで提供しているワンコインランチを食べながら話をしました。カフェは、コロナでしばらくお休みしていたのですが、10月半ばから再開したそうで、高齢者のお客で賑わっていました。
 知人は、以前から子ども家庭支援にも手を広げたい、子ども食堂や学習支援もしてみたいと言っていましたが、今回はより具体的な話で、予算的に継続可能な体制作りについて意見を求められました。
 私からは、「児童家庭支援センター」のことと「支援対象児童等見守り強化事業」のことを中心に話しました。近くに同じ分野で連携できる同業者がいることは、お互いのメリットになると思われるので、大いに協力していきたいと思います。

214 DVはなおせる! 2021/11/22
 先日のオレンジ所内研修で、講師から「DVはなおせる!」と言う本を紹介されたので読んでみました。DV加害者を対象とした治療プログラムの理論を、平易な文章で紹介している読みやすい本でした。オレンジが里親を含む養育者に提供しているペアレントトレーニングに共通する理論と、DV治療プログラム特有の理論との違いを考えながら興味深く読みました。

213 全国の仲間たち 2021/11/21
 昨日に続き、専門里親更新研修について書きます。この研修は、毎回、東京港区南麻布の母子愛育会が会場です。全国の専門里親が対象ですが、基本関東地区の受講者は、直接会場に集合し、それ以外の遠方の受講者はそれぞれその地区の児相などの会場からのリモート受講でした。毎年複数回開催されていますが、今回は、会場での受講は40名弱、リモートの受講者は20名ほどで、合計約60名くらいの方が参加していました。
 合計4時間半ほどの研修で、研修内容的にはもの足らない感じも受けましたが、里子の養育に真剣に取り組んでいる全国の仲間たちと、直接あるいはリモートでも接することが出来てとても元気をもらいました。

212 専門里親更新研修  2021/11/20
 コロナ禍が小康状態になり、専門里親の更新研修を受けるため、久しぶりに東京に出てきました。この研修は、昨年度にレポートを提出して、その後東京でのスクーリングを受ける必要があったのですが、コロナ禍のためスクーリングだけ延期になっていました。
 今回で4回目の更新になりますが、更新期間が二年に一回と短く、おそらく来年度にはまた更新することになると思われます。大事な研修とは思いますが、少々負担に感じるようになってきました。

211 命のバトン 2021/11/19
 カフェのグループラインで、BS・NHKで放送されたドキュメンタリードラマ「命のバトン」を教えてもらったので、録画して見てみました。
 「高校生の結は“思いがけない妊娠”をし、ひとりで悩んでいた。「赤ちゃんの幸せにとって何が大切なのか」。悩み抜いた末に、結が行った選択とは?ドラマと、本物の養子縁組家族のかけがえのない瞬間を捉えたドキュメント映像を織り交ぜた演出で、命の尊さを伝える。」(番組紹介文から)
このドラマの中で、倉科カナ演じる児童相談所職員の「赤ちゃんの時、泣いたらいつも同じ声の人があやしてくれて、いつも同じ匂いの人が抱きしめてくれて、お乳をくれて。そうやって愛着の絆が育っていく。」と言う言葉に、あらためて家庭養育の大切さを思いました。

210 優先順位 2021/11/18
 オレンジでは、隔月開催のひびきカフェを除く6ヶ所で、月に一回カフェを開催しています。私は他の予定とかぶらなければ、すべてのカフェに出たいと思っていますが、なかなか日程が合いません。それでも、南房総本店カフェ、きみつカフェ、へいわカフェ、もばらカフェにはよく出ています。また、この4つのカフェは距離的に近いこともあり初めから予定に入れておいて、よほどのことがないと参加することにしています。

209 音楽祭 2021/11/17
 オレンジの年間最大行事である「ハッピーファミリー音楽祭」は、14日の日曜日に180人を超える来場者を迎え、盛会のもと終了することが出来ました。
 里親、里子、元里子、里親支援専門相談員、児相職員、施設職員、児家セン職員など里親とそれを取り巻く支援者の方々、それと一般の人たちが渾然一体となり、会場のそこここで自然な交流をする姿が見られました。会場の「富浦元気倶楽部さざなみホール」は、舞台と客席との距離感が少なく、アットホームなこの音楽祭にぴったりのサイズですが、来年度以降も来場者は増えていくと思われますので、コロナ禍が治まっていることを願っています。

208 別れ 2021/11/16
 子どもが足繁く通っているスケートボードパークでは、最近、新しいコースを作るために工事が入りました。コンクリートでスケボーのコースを作る職人は、NHKの「サラメシ」でも紹介していましたが、スケボーが好きな若者が多いようです。
 子どものパークでは、この日曜日に新しいコースが完成して、それを作った3人の若い職人も、自分たちが作ったコースを楽しそうに試走していました。

207 山への憧れ 2021/11/15
 今更ですが、コロナ禍の影響であらためて気づくことがあります。私の場合、山への思いがその一つです。以前は、「里母に誘われるし、子どもも山が好きだから付き合うか」程度に思って登っていたつもりだったのが、この秋は山への憧れが強くなって来て、いても立ってもいられなくなってきました。
 まだまだ遠出は難しいので、高尾山、御嶽山、筑波山、金時山等など、南房総からでも日帰りできそうな山が頭に浮かんできます。12月に入って寒さが本格化しないうちに、なんとかスケボー狂いの子どもを説得して、山行きを決行したいともくろんでいます。

206 MC 2021/11/14
 エム‐シー【MC】[master of ceremonies]司会者。進行係。式場係。また、転じて、ロックコンサートなどで、曲と曲の間での演奏者のおしゃべり。(コトバンクより) . 
「M&Iです。この子と私のイニシャルから名付けました。名前の通り、初めは私の伴奏のみで子どもが歌うことにしていましたが、オレンジバンドから4人のミュージシャンにお手伝いしてもらうことにしました。ピアノのバッちゃん、カホンのリエコちゃん、コーラスのセッちゃんとマチャです。この子は今、スケートボードにはまっていますが、偶然にもマチャとリエコちゃんのお子さんもスケボにはまっていて、週に4,5回はスケボパークで一緒に楽しく滑っています。」以上、今日の音楽祭で語る予定のMCです。

205 緊張と期待 2021/11/13
 オレンジ主催の「ハッピーファミリー音楽祭」は、明日開催されます。私がギターを弾く場面もあるので、練習は積んでいるとは言え自分の中で緊張感が高まってきています。
 一方、この音楽祭が、当初の目的通り、里親と支援者、また、それを取り巻く一般の方々が自然な形で交流する場になってきていることに喜びを感じています。そして、音楽祭が、オレンジの里親支援活動の象徴とも言える存在になりつつあることに、年甲斐もなくワクワクしています。

204 イベント開催の意義 2021/11/12
 オレンジでは、3年前から立命館大学の徳永祥子先生を講師に招きライフストーリーワークの研修を実施しています。昨日行われた月1回の事例検討会の中で、徳永先生から「子どもに自然な形でメッセージを伝えるには、児童相談所での面接や家庭訪問といった改まった場ではなく、里親子の集まるイベント等を利用するのも一つの方法だ。」とのアドバイスをいただきました。
 新型コロナ感染拡大の第6波を懸念して、開催の決定を先延ばしにしてきた来年1月23日(日)の「餅つき大会」の開催に向けて、背中を強く押された思いです。

203 きっと誰かが祈ってる 2021/11/11
 「きっと誰かが祈ってる」(山田宗樹著・幻冬舎)を読みました。乳児院で働く保育士が、かつて乳児院から送り出し、里親夫婦との特別養子縁組をした女の子を、ある情報をきっかけに探し始める。そして悲惨な状況に置かれている女の子を救い出すべく動き出す。
 乳幼児期の愛着の問題をテーマにして、丁寧な取材の元に書かれた小説だという印象を持ちました。また、オレンジが組織全体で取り組んでいるライフストーリーワークの意味も考えさせられる作品だと思いました。

202 もはやバンド 2021/11/10
 いよいよ近づいてきた音楽祭に向けて、一昨日うちの子のやる楽曲の練習をしました。曲目は、子どもの希望で、当初は「嘘じゃない」という少し静かな曲をやる予定でしたが、米津玄師の「ピースサイン」というとてもテンポの速いロックに変更されました。それに伴って、伴奏も私のギターだけから急遽ピアノとカホンにも加わってもらいました。
 「ピースサイン」は、イントロと間奏にコーラスが入るのが聞かせどころの一つになっていますが、4人で音合わせをした際にそのことにあらためて気づき、この時期に5人目のコーラス要員もお願いしました。ぶっつけ本番に近い状態で音楽祭に臨むことになりそうです。

201 山の思い出 2021/11/09
 BSプレミアムの「山女日記」は、主人公の山岳ガイドが、訳ありの登山者と山を登りながら展開するドラマです。第1話から白馬岳、雨飾山、安達太良山と来て第4話は、八ヶ岳の赤岳が舞台でした。偶然ですが、この4回は私にとって思い出深い山ばかりが続きました。
 赤岳には、4年前の夏、子どもと里父母の3人で登りました。かなりきつい山行きになって、里母がバテてしまい山頂少し手前で私と子どもが登頂して戻ってくるのを待つことになりました。
 後で分かったことですが、里母がギブアップして待っていた場所は、山頂まで数分のところでした。里母は、未だに「分かっていれば頑張って登ったのに」と悔しがっています。