里山だより①/1~50

50 「パキオ」 2021/06/11
 エントランスのパキラを挿し木で増やそうとしていることは、6日のこのコーナーでお伝えしました。その時の6本は土に植えたのですが、その後、水耕栽培でも増やせることを知ったので、元のパキラをさらに剪定して6本の枝を水の入ったペットボトルに挿してみました。こちらにもうまく根がでてくれば、合計12本の新たなパキラが生まれることになります。 
 土に挿した方の一本を、しばらく手元で面倒を見ようと我が家に持ち帰ったところ、子どもが「パキオ」と名付けました。

49 さくらカフェ 2021/06/10
 昨日久しぶりに「さくらカフェ」に参加しました。酒々井町にある酒々井支所を会場に開催しているカフェですが、開店当初はしばらく佐倉市の公民館をお借りしていたことと、語感の良さから「さくら」の名前を残しています。
 今回の参加者はベテラン里親ご夫婦、里子が県外の大学に進学した里母、里父母と養育中の2歳半の女の子、今年度登録前研修を受講する予定の女性、それに里親に関心があり勉強したいと言うご夫婦の9人と、児童養護施設の里親支援専門相談員の男性、それと私を含めたオレンジスタッフ4人の合計14人でした。
 いつものように自己紹介・近況報告からのフリートークになり、話題は発達障害の里子の養育から実子と里子との関係などにおよび、真剣な意見交換が出来ました。
 そしてカフェの終盤、今月の課題曲の「カントリーロード」と「翼をください」をみんなで歌いました。

48 今月の課題曲 2021/06/09
 県内6箇所で開催しているカフェは、コロナ禍で一時中止していましたが、万全な感染防止対策をとったうえで全店再開しています。そこでは、場所によってギター伴奏での歌声喫茶コーナーがあります。歌詞カードを配っているので、参加者ほぼ全員が歌ってくれているのですが、コロナ禍の前から歌声が小さいと感じていました。この原因を最近まで、歌うことを恥ずかしいと感じる方がいるためと思っていました。
 ところが、あるカフェで、薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」と村下孝蔵の「初恋」を歌い終わってから、何人かの参加者に訊いてみると、知らない歌だったそうです。かなりヒットした歌なので皆さんご存じと思っていたのは、こちらの勝手な思い込みだったことが分かり、ちょっとショックでした。
 そこで、すぐ後に開催された他のカフェでは、あらかじめ参加予定者に同じ二曲を歌うことを伝えておいたところ、皆さんとても元気よく大きな声で歌ってくれました。どうやら、ほとんどの参加者がUチューブなどを利用して予習してきてくれたようです。
 この教訓を生かし、これからは、あらかじめ歌う曲を参加予定者に伝えておきたいと思います。ちなみに、6月の課題曲は、すべてのカフェ共通で「カントリーロード」と「翼をください」にするつもりです。

47 理想の場所 2021/06/08
 昨日、オレンジの一室で、里親と面談しました。個別の面談を希望されていたので、日時を決めての来所になりました。面談は短時間で終わり、里親の話したいことや聞きたいことにはお答えできたかなと思います。
 一般的に里親との面接スタイルは、定期的に開催している事業(学習会、リズムとお話しの森、食堂、歌カフェなど)の際の立ち話程度の会話から、昨日のような改まった個別の面談、さらには児童相談所を含めた話し合いなど、様々な形態があります。 
 気軽にそこに立ち寄ったら顔見知りの誰かがいて、とりとめのないおしゃべりが出来る。また、真面目な相談をしたいときには、別室で静かに相談できる。里親にそんな場を提供できたらと考え始めてから、長い年月が経過しました。それが、新しいオレンジに移ったことも追い風になり、最近少し理想に近づいてきたように感じています。
「里山だより」なので、里親中心の書き方になってしまいましたが、今回の話題は、一般の親にも、ほぼほぼ当てはまると思っています。

46 届けたい読者 2021/06/07
 「里山だより」を始めたときに想定していた読者は、里親や里親支援機関職員などの不特定多数の人たちでした。しかし、始めてから気づいたのは、このコーナーからの発信は、オレンジのスタッフにこそ伝えたかった内容になっていることでした。
 オレンジのスタッフとは、日常的にこまめにコミュニケーションをとっています。しかし、このコーナーで時々触れているような、オレンジの歩んできた道のり、目指している方向などは伝えられてはいませんでした。その意味では、オレンジという組織の中で、組織として目指す方向がしっかりと共有されていなかったのかも知れません。
 これからも、ランダムかつ断片的にではありますが、不特定多数の読者とスタッフに向けて、オレンジの立ち位置などを伝えていきたいと思っています。

45 玄関のパキラ②  2021/06/06
 今日、オレンジ近くのコメリで、小さなポットと園芸用の土を買ってきてパキラの剪定と挿し木をしました。この後、適切な水やりなどをして挿し木に根が張って落ち着いたら、子ども家庭支援センター「K’orange」と酒々井支所にも置いてもらうつもりです。そうすれば万が一玄関のパキラが枯れても、増やした子どもたちが命を受け継いでいってくれるでしょう。
 オレンジもこれから長年存続していくために、いろいろと考えてはいます。NPO法人設立当初から力を注いでいることの一つに、組織全体の底上げを目的とした研修体制作りがあります。具体的には外部研修への積極的職員派遣、定期的で頻回な所内研修があげられます。また、面接・訪問などの日常業務の中で、若手職員が経験豊富な職員からスーパーバイズが受けられる体制も整えています。
 若手職員にはちょっと失礼かもしれませんが、挿し木に例えさせてもらえば、研修制度は適切な水やりとも考えられます。
 玄関先で「はいチーズ」。

44 スイカズラ 2021/06/05
 この蔓性植物は、晩春から初夏にかけて花をつけ始めます。生命力が強く、生け垣などに絡みついて伸びてくるので、除草作業の際などにはやっかいな雑草と言えます。咲き始め白いこの花は、その後、あたりに甘い香りを漂わせながら黄色に変わっていきます。色づいた花を、付け根あたりからちぎってチュッと吸うと独特な蜜の味がします。私は、小さいとき誰かにこの味を教えてもらいました。
 2,3年前、子どもにこの花の味わい方を教えたら、気に入ってそれから時々吸っているようです。彼が大人になったとき、誰かにこの花の味を教えるのかなと思ったり、その相手が彼の子どもだったら嬉しいなと思ったりします。私のように、誰に教えてもらったかは忘れてしまっていても。

43 性格的な傾向 2021/06/04
 このコーナーを始めてから、ひと月半ほどになります。初回にお伝えしたとおり、里山、里親、里子、里親制度全般など「里」にまつわる様々な事柄について、思いつくまま、とりとめもなく書いてきています。性格的に物事を突き詰めて考えるのが苦手と言うこともあり、堅いテーマの後は軽い話題に変えることを意識しています。
 また、始めたときには、毎日更新と言うことは考えていなかったのですが、スタートしてみると書きたいことが結構あって、結果的に今のところ毎日アップすることになっています。ですので、そのうちに不定期更新のコーナーになるかもしれないことを、今のうちにお伝えしておきます。

42 里親と市町村 2021/06/03
 現在、里親登録前の調査・登録後の情報の管理・相談支援・里子の措置は、児童相談所が役割の中心となっています。しかし、近年の子ども虐待の増加により、この仕組みが機能しなくなりつつあります。児相の里親関連の役割の中で、特に個別で丁寧な対応が必要な相談支援では、十分な関わりが出来なくなってきていると考えられます。
 このため、里親関連の役割を、県から里親家庭により近い存在である市町村に移行していくことが出来れば、里親の養育はもっと楽なものになっていくのではないかと考えています。
 そして、オレンジでは法人立ち上げ当初から、市町村に対して様々な働きかけをしてきています。その一つに、4年前に始めた県内の全54市町村(千葉市含む)の職員を対象に実施している「市町村職員里親制度研修会」があります。年々参加者が増加しており、昨年度は、17の市町村から33人の参加がありました。市町村が里親制度に関心を持ち、里親家庭に対して何か出来るのではないかと考えていることが分かります。
 里親子に対して市町村がどのように関わったらいいのか、まだ明確なイメージを持っている訳ではありません。しかし、NPO持ち前の柔軟性と先駆性(5月14日付里親だより「NPO法人の優位性」参照)を生かして、何かが変わることを期待して動いています。

41 玄関のパキラ 2021/06/02
 オレンジのエントランスに、高さ1.5mほどの様子の悪いパキラの木があります。2011年、オレンジの法人立ち上げ祝いにと知人からいただいたものです。当時、法人事務所は君津駅にほど近いビルの一室にありました。その時はまだ背丈10cmほどのかわいかったパキラは、その部屋の一角にちょこんと置かれました。
 翌年、子ども家庭支援センターオレンジの開設に伴って、パキラも南房総市に引っ越しました。そして昨夏の事務所移転で現在の玄関に置かれました。
 さほど手入れをしてこなかったせいもあり、葉が二三枚を残してほとんど落ちてしまった時や、幹が倒れかけて支柱がなくては自立できない状態になった時など、幾度かの危機があり、現在のような見栄えの悪い樹形になってしまいました。
 この木の成長がこれまでのオレンジの歩みを象徴しているような気がして、この木が枯れた時がオレンジが消滅する時ではないか、などと考えてしまった時もありました。
 今の環境が気に入っているのか、パキラはとりあえず元気そうで、オレンジの会も当分安泰なのかなと思ったりしています。
 小さな頃の画像は残っていないので、ネットから「こんなだったかな?」と引っ張ってきました。








40 新しいカフェ 2021/06/01
 今年7月、市原市に新しいオレンジカフェがオープンすることになりました。オレンジが県内6カ所でカフェを開催する中、この2,3年、市原市在住の里親が遠方のカフェにちらほら参加してくれるようになりました。このため、オレンジでは同市内でのカフェオープンを模索していました。しかし、カフェに一定数の里親に集まってもらうには、定期的に同じ会場での開催が必須条件と考えられます。そう考えると、一般的に会場の候補としてあげられる公民館等は、予約制で他の市民との競合があり、毎月同じ曜日の同じ時間の会場確保が難しいということから、オープンをためらっていました。
 そんな中、この4月に市原市の児童養護施設「平和園」に里親支援専門相談員が配置されたことを知りました。そこで、さっそく情報交換したところ、里親との関係作りに協働していくと言うことで一致しました。その後トントン拍子に話が進み、平和園をカフェの会場としてお借りすることが出来ることになりました。
 これから、オレンジが行う様々な研修や行事を通して、市原市在住の里親や里親登録希望の方に、県内7つ目となるカフェのオープンを積極的にPRしていきたいと思います。

39 伊予ヶ岳 2021/05/31
 小学校6年生になった里子はこの山が好きです。彼が幼稚園の頃から、年に2、3回は登ってきました。時々この山に登りたいというので、里父母両方か、どちらか一人が一緒に登ります。彼にこの山のどこが好きかと訊くと、「崖を登るところが面白い。」と答えます。上り下りで1時間ちょっとの短い登山ですが、頂上付近は、そこに設置されている鎖やロープを使わないと登れない崖が続いていて、ちょっとした岩登り気分が味わえます。
 仕事で遠出をするとき、鋸南富山インターから館山自動車道に乗ります。インターまでの途中、オレンジから15分ほどで伊予ヶ岳の直下を通ります。そこから見る伊予ヶ岳は、房総のマッターホルンという呼び名が大げさに感じられないほどの威容でそそり立っています。

38 最後の運動会② 2021/05/30
 一週間前の日曜日、雨で前日から順延になった小学校の運動会が開催されました。コロナ禍のため種目数が少なく、小学校6年生になった里子の出番は、80メートル走と借り物競走と5,6年生全員による「よさこいソーラン踊り」だけ。彼が一番になりたいと言って、家でもちょっと練習した徒競走の結果は、5人中2位でした。スタートでかなり出遅れたので、2位に食い込むとは思いませんでした。こんなことならスタートの練習を中心にやれば良かったと思いましたが、後の祭り。
 借り物競走では、「そのまま走る」タイプのカードを引いたので、ダントツの1位でした。「よさこいソーラン踊り」は、写真を撮ろうとして彼を探したのですが、みんなおそろいのはっぴを着ているので全く分からず、一生懸命に踊っている彼を見つけたときは、5分程度の演技時間が終わる寸前でした。
 月並みな感想ですが、「この間入学したばかりなのに、あっという間に最高学年になった。あんな落ち着きのない子が、みんなに交じって立派に競技や演技に参加することが出来るようになった。」今更ながら学校教育の素晴らしさを感じると同時に、彼の頑張りと成長も嬉しく思いました。

37 音楽の力 2021/05/29 
 昨年の11月に第4回ハッピーファミリー音楽祭が開催されました。そこで、もばらカフェのメンバー(里親+里親支援専門相談員+オレンジスタッフ)がハンドベルの演奏を披露しました。
 音楽祭の半年ほど前のカフェで出演に向けての話し合いが始まりました。みんなで曲を決めたり、ハンドベルを調達したり、楽譜を見つけてきたりした後、月一回の練習を始めました。全体での練習時間が限られているため、それぞれ個人練習もしました。そして、なんとか本番で演奏を披露することができました。演奏が終わった後、私を含めた参加メンバーが感じたのは、やり終えたという達成感とともに強い連帯感だったと思います。
 この5月のカフェで、今年の音楽祭でもハンドベルの演奏をすることが決まり、次回のカフェから練習が始まります。音楽の力で、これからどんなことが起こるか楽しみです。 

36 県からの文書 2021/05/28
 カフェに参加した里親から、よく「県から文書が届いたが何を言っているのか分からないので教えてほしい。」と訊かれます。何の前触れもなく届くそれらの文書は、確かによく読まないと、あるいはよく読んでも何を伝えたい文書なのか読み取れないものが多いです。
 さて、最近我が家に届いた文書は、家族状況の変化や、子どもの受け入れ希望、また、支援機関の関わりを求めるかなどを調べるための調査書でした。これまで受け取ったことのない種類の文書ですが、すぐに理解できて趣旨もとても良いと思いました。毎年継続していただきたいと思います。
 一般家庭でもある里親家庭の状況は、刻々と変化します。里親登録時には元気だった里親の親が介護が必要になったとか、高校生だった実子が進学して家を離れた、あるいは里父が病気で入院したなど、予想できることもあれば、予想できないことも起こります。当然、里子受け入れに対する気持ちの変化も出てくるため、児相がそれを知ることはとても重要なことと思われます。
 しかし、家庭の変化や気持ちの変化はとてもデリケートな問題です。一斉に文書を出して回答を得るという方法ではなく、児相が業務多忙で手が回らないのは重々承知していますが、できれば直接対面で聞き取りを行ってもらえれば良いと思っています。

35 ムーミン谷 2021/05/27
 7、8年前、ある里親から、「ファミリーホーム(FH)をやるかどうか悩んでいる。」と相談がありました。
 当時は私もFHについて詳しくなかったので、本を読んだりして勉強を始めました。さらに、他の里親支援機関にも声をかけ、みんなで学びながらFH開設に向けて協力していくことになりました。そして、里親と民間支援機関3つが参加する「FH開設準備委員会」なるものが開催されることになりました。
 一方、実践している人たちの話も聞こうと、ちょうどその時期に開催されたFH全国大会に里親と私が参加しました。二日間の大会中いくつかの分科会に参加し、いろいろな知識を得ることが出来ました。その後「準備委員会」でも話し合いをし、悩んだあげくその里親はFHの開設を断念しました。
 当然、「準備委員会」は立ち上げ早々消滅することになりました。しかし、その里親が養育中の里子が問題の多い時期でもあり、せっかく養育チームの原型ができたのだから、里親支援会議に形を変えて存続させていこうと言うことになりました。
 この支援会議は、里親がFHの名前として考えていた「ムーミン谷」と呼ばれるようになり、現在も月に一回開催されています。

34 さわやかな通勤路 2021/05/26
 昨年の7月、オレンジが本拠地を移転したことにより、私の通勤路も変わりました。通勤に要する時間は、片道20分程度でほぼ変わりませんが、前は市街地を通っていたのが、今は里山の田園地帯を走っています。
 半年ほど前の朝、いつもの道を走っていると、どこかで見たような女の子が歩いています。よく見ると、オレンジ学習会に毎週参加してくれる小学校5年生でした。気をつけていると、登校中のその子をよく見るようになり、あるときその子も私に気づきました。それ以来、女の子は私に会えば必ず笑顔で手を振ってくれるようになり、もともと気持ち良い朝の通勤路がますます心地よくさわやかなものになりました。

33 里親子との付き合い方 2021/05/25 
 昨日、里子の進路についての話し合いのため、高等学校に行ってきました。70代の里母と高校3年生の里子と担任の先生、オレンジの会からは私と進学支援担当が出席しました。里子は、大学進学を目指していて、奨学金利用の方法等が話題の中心になりました。
 5/2付里山だより「6010問題」でも少し触れましたが、今回は社会的養護を離れた子どもの自立支援についてあらためて考えてみたいと思います。
 里親委託の場合、里子の措置が解除されても、その後も里親宅に同居したり、離れて住んでいても時々実家のように帰省したりと、里親が元里子を私的に支援しているケースはたくさんあると思われます。しかし、里親が高齢になり肉体的・経済的、時には精神的に元里子の自立を支えることが出来なくなった場合、それを代替する公的支援は今のところ期待できません。
 オレンジの会では、支援のベースには信頼関係が重要との考えから、様々な方法で里親子への早期からのアプローチを試みています。里親制度説明会、各種研修会、カフェ、音楽祭など行事、また、直接的には、高校生年代の里子を対象にした奨学金制度説明会を開催しています。
 今回、高校で一緒に話し合った里親子とは、里子がまだ小学生の時からの付き合いです。里子の大学進学、卒業がうまく行っても行かなくても、オレンジの会とこの里親子の付き合いは、これからも長く続くことになります。 

32 二度目の紫陽花 2021/05/24
 オレンジの建物の正面に小さな花壇があります。そこに数本の紫陽花が植えられていて、今年も咲き始めました。幼稚園として使われていたときからのもので、去年の今頃も咲いていました。
 一昨日、去年の7月に引っ越しをしたという話をしましたが、去年の今頃はまだ移転先が正式に決まっていませんでした。候補地として下見に来たときも、ちょうど紫陽花は咲いていました。広くきれいな施設を内外から見て、「ここに入れたら良いな。でも高望みなのかもしれないな。」などと思いながら、帰りがけに色鮮やかに咲く紫陽花を見て、さらに、ここに転居したいという気持ちが強くなりました。











31 ブログから学ぶ 2021/05/23
 里親として、また里親支援の先輩でもある木ノ内博道さんが書いているブログ、「里親支援ブログ木ノ内博道」を数年前から愛読しています。このブログ、以前は、『木ノ内博道の「里親家庭支援のつれづれ日記」』という名前でしたが、一年ほど前に現在のブログ名になりました。
 この中で木ノ内さんは、社会的養護の問題について、国の動きや全国的な情報などを紹介したうえで、豊富な知識と経験から広い視野に立った意見を発信しています。具体的には、法律や制度についての紹介・解説、全国の先駆的な取り組みや新しい知見の紹介、さらに関連の書籍の紹介などをしています。ブログの内容は示唆に富んでいて、オレンジの会の活動を見直すヒントにもなっています。

30 引っ越しに感謝 2021/05/22
 昨年の7月、オレンジは本拠地の移転をしました。転居先は、元幼稚園だったところですが、引っ越して良かったとしみじみ感じています。 
 転居の大きなメリットは、幼稚園だった建物なので、広く部屋数も多いことからコロナ禍にもかかわらず、工夫次第で様々な事業を継続、さらには発展させることが出来ることです。
 この利点を生かした事業として、まず、小中高校生を対象にしたオレンジ学習会は、転居以降参加人数が10人程度から20人以上と倍増したので、従来の午前開催を午前午後開催の二部制にして発展させることが出来ました。さらに、お弁当のテイクアウトにしていた「子ども食堂」を、家族それぞれ分かれての会食形式にして復活させることが出来ました。ちなみに、こちらも大盛況です。
 このほか、「オレンジカフェ」と「リズムとお話しの森」、「歌カフェ」を再開することができ、各種研修会も対面で開催することが出来ています。
 庭には大型遊具が設置されており、様々な行事の折に子どもたちが一緒に遊ぶ光景も日常的に見られるようになりました。
 今回の移転をきっかけに、子どもを中心とした人々が集まる場が、質量ともに充実したことをとても良かったと感じています。そして、このような素晴らしい施設を貸していただいている南房総市に、あらためて感謝したいと思います。
 

29 山菜採り 2021/05/21
 山菜との付き合いも、キノコと同様の経過をたどってきています。(5月15日付里山だより「キノコ採り」参照)こちらも妻の実家(長野県松本市、合併前は南安曇郡奈川村)で山ウドやタラの芽、ギョウジャニンニク、コゴミなどを食べさせてもらったところから始まりました。南房総でも探したところ、モミジガサ、オオバギボウシ、ノカンゾウ、ノビルなど、けっこう山菜や食べられる野草があるものです。
 思えば、家族、友人、職場の人たち、里親の仲間などたくさんの人たちと毎年のように春の里山を巡り、山菜や食べられる野草を採ってきました。時には山歩きをした山頂で、登りながら採った山菜や野草を天ぷらにして食べたり、またある時は、採った山菜・野草を友人宅に持ち込んで、山菜パーティーと称して盛り上がったりもしました。 
 南房総の里山では、そろそろ山菜のシーズンも終わり、田園の緑が鮮やかな季節が来ます。
 画像の手前に写っているのは、我が家で増えすぎてオレンジの庭に移植した山ウドです。ちなみに、ちょっと育ちすぎの「ウドの大木」で、食用には適していません。












28 里親をつなぐ 2021/05/20
 里親の行う養育は家庭での養育であり、里親個人の力量に委ねられている部分が大きいと言えます。これは一般家庭にも言えることですが、それぞれの家庭に特徴があり、強みや弱みがあることは当然のことですし、それ自体は里親養育でも直接問題になることはないと思います。
 しかし、もし里親家庭で、子どもの人権が侵害される不適切な養育が行われるとすれば、それは、防止しなければならず、里親登録希望者は、研修等で子どもの人権についてや非暴力の子育ての方法を学ぶ必要があると考えています。
 千葉県の里親登録前研修では、9年前から非暴力の子育ての方法を学ぶペアレントトレーニング(全7回シリーズ)のダイジェスト版を科目に取り入れています。
 このペアトレの効果は、もちろん里親が非暴力の子育て方法を学び、子どもとの関係性が良好になると言うことにありますが、さらに二次的効果としては、このプログラムに参加した里親の関係が深まると言うことです。つまり、孤立しがちな里親同士をつなぐ強力なツールになります。実際に、5月17日付けのこのコーナーで紹介した「南房総オレンジ村」では、このペアトレを全7回フルで受けた里親が構成メンバーの大半を占めています。

27 入梅の前に 2021/05/19
 今週、里親さんの家庭訪問をしました。最近のご家庭の様子などをうかがっていると、毎朝ご夫婦で1時間ほどウォーキングをしているとのこと。そこから、なんとなく山歩きの話になりました。里親さんご夫婦は、房総の山を歩くのが趣味で、御殿山、鋸山、花嫁街道、伊予ヶ岳、富山など房総の名山と言われる山の名前が次々と出てきて、思わず話が弾んでしまいました。そして、そう言えば最近鋸山と富山にはご無沙汰しているななどと思いながら1時間ちょっとの訪問を終えました。
 この地域ももうすぐ梅雨に入って、山歩きに適した時期が終わります。その前に、6年生の里子と山歩きもいいなとか、彼に友達と遊ぶ予定が入ってしまったら、別な計画にしなければいけないとか、いろいろ考えてしまいます。

26 認知度向上の取り組み 2021/05/18
 オレンジの会は、地域の子育て支援と里親家庭の支援活動をしているNPO法人です。活動を始めてからこの10年間、様々な形で我々の認知度を高める努力をしてきました。このため、関係者の我々に対する認知度は、徐々に上がってきていると感じることもありますが、残念ながら全く知られていないと痛感することの方が多いです。児童相談所や本拠地の近隣市町の職員でも、我々の活動内容を正確に知っている方はほんの一握りだと思います。まして、一般市民の認知度は、限りなく0に近い状態です。
 そんな状況を少しでも改善していくため、まず、一般市民に我々の存在を知ってもらおうと始めたのが、歌カフェです。
 歌カフェは、毎月第一と第三金曜日の午後1時半から約1時間開催していて、オレンジバンドがJポップ、昭和歌謡、フォークソング、童謡などを歌い、そのほかサックスや琴も演奏されます。
 始めてから半年になりますが、まだまだ効果は実感できていません。しかし、継続していくことにより、我々の存在が徐々に知られていくことを信じて、長く続けていこうと思っています。

25 南房総オレンジ村 2021/05/17
 この村は、私のイメージの世界にあります。南房総地域では、オレンジの会が里親会君津支部との協力の下、長年各種里親家庭向けの事業(様々なアウトドア行事、オレンジプログラムの研修、オレンジカフェなど)を継続して行っています。そして、それらに参加してきた里親家庭のネットワークが自然にできあがってきました。そのネットワークの中では、日頃から里親家庭同士の付き合いがあり、相互のレスパイトが頻繁に行われ、近年では里親間の措置変更もちらほら見られるようになってきています。
 オレンジの会が全県の里親家庭を支援対象としている現在、オレンジ村が一つのモデルとなり、県内にその地域の実情に合った村がたくさん出来てくれば良いと考えるようになってきました。 

     南房総オレンジ村イメージ図(黄色はファミリーホーム)

24 オレンジカフェ 2021/05/16
 このカフェは、オレンジの会が設立されて間もなく、現在の南房総本店の前身がささやかに開店して始まりました。その後、全県の里親に参加の機会を提供することを目標に、現在の「きみつカフェ」、「さくらカフェ」、「もばらカフェ」、「ひびきカフェ」、「K’orangeカフェ」と店舗を増やしてきています。一見順調なここまでの道のりは決して平坦ではなく、本店を初め各店舗とも移転や名称変更、参加者減少による消滅の危機などを乗り越えながら、なんとか活動を続けてきました。
 非常事態宣言等の状況により一時は全店が閉店していた時期もありましたが、現在はすべて再開しています。カフェの名の通り、レギュラーコーヒーとクッキー程度のお菓子を無料で提供し、昼食を一緒にしたりしての開催でしたが、コロナ禍の昨今はコーヒー等の提供もやめ、会食もせず時短営業をしています。
 まだコロナの影響を受けていなかった一昨年のデータでは、全店合わせて年間50回の開催で延べ347人の参加があり、一回平均約7名の里親が参加しています。 
 なお、開催日等の詳細は、ホームページ「ただいまご案内中」のオレンジカフェチラシをご覧ください。

23 キノコ採り 2021/05/15
 四十年以上前、長野県の山奥の村で義理の父からキノコ採りを教えてもらいました。義父はいわゆる名人で、毎年秋になるとマイタケやホンシメジなどの幻と言われるキノコの他、いろいろなキノコの出ている場所につれていってくれました。
 初めは、義父と一緒に採ってきて食べることで満足していたのですが、そのうちに南房総の里山でも食べられるキノコが採れるのではないかと思い始め、ひとり山に入り名前も分からないキノコを採ってきては図鑑で調べたり、時には食べてみたりと試行錯誤を繰り返しました。
 何年かそんなことをしているうちに、南房総でも、ナラタケ、イッポンシメジ、ハツタケ、ヒラタケ、ホウキタケ、サクラシメジ等などの食べておいしいキノコを見つけることが出来ました。
 長年キノコを採ってきて分かったことですが、キノコの生え方には夏の暑さや降雨量などが大きく影響します。また、最近この地域の山はイノシシや台風の被害が著しく、キノコを取り巻く環境が悪化しています。。
 自然環境の変化の大きい近年ですが、今年の秋はどんなキノコ採りになるのか、今からとても気になっています。

ハツタケ、サクラシメジ、イッポンシメジ(一昨年秋)

22 NPO法人の優位性 2021/05/14
 オレンジの会は、小さなNPO法人です。しかし、だからこその利点もあります。今回はNPO法人の優位性について考えてみました。
 ①まず、その小ささを逆手に取り、今必要と思われる支援方法もしくは事業を素早く実行に移せる機動性。②次に、その機動性を生かして新たなニーズ、あるいは行政の手の届かないニーズに他の誰よりも早く対策を打てる先駆性。③また、前例や慣例、しがらみなどにとらわれず、個別のニーズに応じた支援を行う、あるいは、その時必要な事業を展開する柔軟性。④さらに、地域に根ざし地域の関係機関と丁寧な連携のもと活動していることから、地域のネットワーク作りの中心となれること。
 この優位性を生かして、我々が実行に移し継続して行っている活動をあげてみます。
 各種里親子向け行事・研修、県内全市町村職員対象の里親制度説明会、里親子対象の進学説明会、地域の市町職員合同の子育て関係機関研修会、オレンジカフェ、オレンジバンド、子ども食堂、子ども向け勉強会。
 もちろん日々の個別ケース対応でも前述の優位性を生かし、行政等には手の届かないニーズに対応して細やかな支援を提供することを心がけています。
 
 雨上がり、青葉若葉のグラデーション

21 「情熱大陸」 2021/05/13
 葉加瀬太郎のヴァイオリンのテーマ曲が有名な、様々な業界で精力的に活動をしている人を取り上げて紹介する番組、という程度の認識で、日曜日の深夜に放送されると言うこともあり、正直、私はあまり見たことがありませんでした。
 その番組で、千葉県で長年ファミリーホームをやっている廣瀬タカ子さんが紹介されました。番組を見た感想として、今回放送されたことにより、廣瀬さんの長年の活動が広く知られることは素直に大変喜ばしいことと思いました。一方、以前からもどかしく感じていましたが、対人援助の仕事は説明・紹介をしようとしてもなかなか伝わりにくく、そこに番組制作者側の思いが入ってしまうと、なおさら現場の本当の状況が伝わらなくなってしまうと思っています。今回も、きれいにまとめようとしたナレーションが、廣瀬さんの長年の地道な活動にはそぐわないようにも感じてしまいました。 
 30分番組では限界があると思いますが、もっと廣瀬さん本人の思いを、廣瀬さん自身の言葉で聞けたら良かったのではないかと思いました。

20 最後の運動会 2021/05/12
 小学校6年生になった里子が「坂道ダッシュをしたいので、家から少し離れた運動公園に車で連れて行ってほしい。」と言い出しました。今月下旬に運動会があり、そこで一等をとりたいのだそうです。体を動かすことが好きで足も速いと思っていたら、本人は周りの子より遅い方だと言います。
 連休中、集中的にトレーニングに付き合おうと思っていたら、彼の体調が悪くなり実行できなかったので、回復するのを待って連休明けから何回か練習に付き合いました。比較対象がないのですが、走りっぷりは悪くなくかなり速く見えます。適切なアドバイスを受けながら練習すれば、さらに速くなると思います。しかし、素人が変に指導をしてもいけないので、彼には少し物足りないのかもしれませんが、今のところ早めに切り上げてしまっています。
 今後は彼のやる気に応え、二人でUチューブの動画を見るなどして、効果的な練習方法を探っていこうと考えています。コロナ禍で様々な制約のもと行われる運動会ですが、彼にとって小学校最後の運動会でもあり、しっかりと見届けたいと思います。

19 ショートステイ 2021/05/11
 最近、里親としての我が家に千葉県から文書が届きました。要約したうえで、私なりに深読みしてみます。
 趣旨は「市町村が行う「子育て短期支援事業」に協力して、子どもの受け入れが可能な里親はその旨回答してほしい。」
 この文書が出た背景も考えた上で、あらためて読み返してみると「全国的に児相の一時保護所の飽和状態が続いていて改善の見通しが立たない。これまでも一部の市町村で行われてきた、里親を利用した児童のショートステイ事業を広げていく必要がある。けれども里親は県の管轄なので、市町村は情報を持っておらず、取り組むことが出来なかった。そこで、この制度を実施したいと手を上げた市町村には、協力の意思を示している里親の情報を県から提供したいので回答してほしい。」と読めました。
 一時的に子どもをどこかに預けることが出来れば、その後家庭での養育が継続できるケースについて、これまで市町村には支援の選択肢がほとんどなく、児相の一時保護を利用できない場合は対応に苦慮していました。このような状況で、児相経由の施設入所や里親委託まで必要としないケースへの受け皿として、里親を利用する制度は必要だと思います。
 里親にも市町村にも分かりづらい事業ではありますが、私は「受け入れ可能」にチェックを入れて回答するつもりです。

18 里親応援ミーティング② 2021/05/10
 今回は、かなり私見が入ることを前提にお伝えします。
 千葉県で里親応援ミーティングが全ケースに開催されない理由は、まず、その存在とメリットを里親、市町村の担当職員が知らないと言うことにあると思います。さらに、児相の体制強化のための職員増により、児相の中にもこれを知らない職員が増えているのではないかと推測しています。
 理由として次に挙げられるのは、児相が子ども虐待対応の中の、一時保護から施設入所・里親委託までの部分に手を取られて、そこから先には手が回らないということが考えられます。児相側から見ると、里親応援ミーティングの必要性は理解できるけれども、やっと里親委託が決まったケースに、それ以上時間を割く余裕がないというのが実情ではないでしょうか。
 オレンジの会では、これまで多くの里親応援ミーティングに参加していますが、その開催がチーム養育のためのネットワーク作り、里親の安心感につながっていることを実感しています。そして、すべての委託ケースに開催されるための働きかけをしていきたいと考えています。

17 里親応援ミーティング① 2021/05/09 
 児童相談所が主催する里親応援ミーティングは、里子が委託されるとき、里親の居住する市町村の担当者、オレンジの会などの民間支援機関、施設からの措置変更の場合は施設職員、それに里親が集まる関係者会議です。
 里親応援ミーティングのメリットは、委託理由、子どもの特徴などの情報の他、里親自身の情報も養育チームが直接顔を合わせて共有できることです。参加した里親からは、「市町村の担当者、民間支援機関のスタッフ等と直接顔合わせが出来て、自分たちだけで養育するのではないことを実感して安心した。」などの意見が多く聞かれます。
 千葉県発祥と言われていますが、正確なところはわかりません。いずれにしても、里親、市町村の担当者、民間支援機関にとってメリットの多い会議だと思います。
 利点が多いと思われる里親応援ミーティングですが、千葉県以外では行っていない自治体も多く、発祥の地と言われている千葉県でも、すべてのケースには実施されていないのが実情です。
 なぜでしょう?次回考えてみます。

16 ハッピーファミリー音楽祭 2021/05/08
 この音楽祭は、千葉県内(千葉市を含む)の里親子、児童相談所職員、里親支援専門相談員など、里親子を含むその関係者が集う場として、平成28年に初めて開催されました。毎年1回、11月に開催されていますが、毎回、出演者、観客、オレンジスタッフ合わせて、百人を超える人が集まるオレンジの会の一大行事となっています。 
 そのステージでは、ピアノ、ギター、ハンドベル、雅楽、日本舞踊、バンド、琴、ダンスなど、多種多様なパフォーマンスが披露されます。
 4回目となった前回感じたのは、パフォーマーのレベルが上がってきていることと合わせて、開催を継続してきたことで、集まる人たちの関係性が深くなったことによる会場の一体感です。
 第5回目の音楽祭は、11月14日(日)に開催予定ですが、今回はどんなパフォーマンスが見られるか、また、より深まった関係性からどのような雰囲気の集いになるのか、今から楽しみです。

15 「オランチ」 2021/05/07  
 オレンジとランチをくっつけた私の造語です。響きが悪いのかダサいのか理由はわかりませんが、「オランチ」を始めて一年近くたった今も定着せず、みんなは「まかない飯」と呼んでいます。
 NHKの「サラメシ」をヒントに始めたもので、ひと月に一回程度、一人か二人が料理をします。料理ができあがった頃に、手が空いている他の人が盛り付けや配膳を手伝ったりして、準備が出来たら南房総のスタッフ9人がそろって食卓を囲みます。 
 前回は、「ボンゴレ・ビアンコ」(アサリのパスタ)と「トマトのスープ」でした。あるスタッフの実家から立派なアサリが大量に送られてきたのと、ちょうどその時ミニトマトもいただいたので、このメニューになりました。 
 そろってご飯を食べると楽しいのではないかという単純な発想から始めた「オランチ」ですが、そこから一体感やチーム意識が生まれ、仕事にも良い影響があるように感じています。

14 担当者変更 2021/05/06
 カフェでの里親の発言からです。ある人は「児相の担当者が年度内に二人変わったが、後でそのことを知った。」また、別の人は「前の担当者と家庭引き取りの時期などを話していたが、今度の担当者は違うことを言っている。」さらに、別の人は「新しい担当者は新人のようで、里親のことをよく知らないらしい。」との不安を口にしました。
 最近、児童相談所職員の異動が激しいように感じます。通常の県内6児相間での定期異動に加えて、最近は内部異動も頻繁に行われているようです。その際、当然ケースの担当者も変更になって、里親の不安につながっています。
 千葉県の児童相談所は、その体制強化のためここ数年、福祉司の大幅な増員を継続的に行っています。また、昨年度は児童相談所の組織改編があり、その両方の理由から担当者変更が頻繁に行われていると考えられます。
 組織を改善するための対策を打った結果が、組織の機能不全を招いている状況はいつまで続くのでしょうか。

13 秘密基地② 2021/05/05 
 連休に入る前、6年生の里子となんとなく連休の過ごし方を話していました。ベースは秘密基地で、彼から案として出たのは①足が速くなりたいので坂道ダッシュをしたい。②ツタヤで「バックトゥーザフューチャーⅡ」を借りてきて観る。③スシローに行く等。私からは、④山歩き。⑤ユーフォニアムの練習(小学校の音楽部でユーフォをやっている)。⑥宿題をやる等でした。
 でも、連休に入るのとほぼ同時に、彼が鼻水が出始め喉の痛みもうったえて、計画は大幅な見直しとなりました。
 やむなく秘密基地の整備は見送り、坂道ダッシュも先送り、映画はちょうどBSでやったのを観て、お寿司はテイクアウトにし、山歩きは中止、そして喉の痛みでユーフォも吹けず・・・。唯一宿題は、たっぷり時間があるので計画通りできました。
 こんな連休になってしまいましたが、彼は案外退屈せずに過ごしたのかもしれません。それは最強のアイテム「ゲーム」があるからです。ちなみに彼が今はまっているのは、「スマッシュブラザース」略して「スマブラ」というオンライン格闘系ゲームです。

12 オレンジ・バンド② 2021/05/04 
 オレンジの会は、里親を初めとした方たちとの人間関係作りを重視しています。そして、関係作りのための有効な方法の一つとして音楽を取り入れています。
 オレンジの会立ち上げ当初は、ギター一本で地域の乳幼児向けに童謡等を歌っていましたが、その後、徐々にメンバーが増えてきて、今では最大7名の、もはやバンドと呼べる形になってきました。楽器などの構成は、音楽を提供する対象によって多少変わりますが、ボーカル、ピアノ、ギター、ベース、パーカッション、サックスとなっています。そして、ピアノ、ギター、パーカッションはそれぞれ里親が担当しています。また、学校の休みの時などはこのバンドをバックに、里子を含む子どもたちが今風な歌を歌うこともあります。
 バンドの主な活動の場としては、地域の子ども向けの「リズムとお話しの森」と一般向けの「歌カフェ」で、それぞれ月に2回開催しています。
 音楽を通しての関係作りは、オレンジの会と個人との関係にとどまらず、機関間にも有効だと思われますので、今回訪問させてもらった児童養護施設を初め、乳児院、里親会等など、さらに広げていければと考えています。

11 オレンジ・バンド① 2021/05/03 
 昨日の日曜日、オレンジ・バンド初の試みとして児童養護施設でライブをやらせてもらいました。施設の子ども15人、施設の職員と関係の里親子を含めると合計二十数名の皆さんが熱心に聞いてくれました。もちろん、事前の検温と手指の消毒、ソーシャルディスタンスとマスク着用など十分な感染対策をして臨みました。
 セットリストの一部をあげると、「カントリーロード」(耳を澄ませば)、「ONE LAST KISS」(エバンゲリオン)、「こいのぼり」、「裸の心」(あいみょん)、「空も飛べるはず」(スピッツ)、「夜に駆ける」(YOASOBI)など、アンコールを含めると18曲を演奏しました。このうち「裸の心」はオレンジ・バンドの準レギュラーの小5女子が歌いました。また、「夜に駆ける」はサックスフォンとピアノのセッションでした。手前味噌ですが、両方とも素晴らしい出来で、バンドの一員ながら感動してしまいました。
 1時間半ほどのライブになりましたが、施設の子どもたちも最後まで楽しんでくれたようで、何曲かはマイクを持って一緒に歌ってくれました。
 今後も学校の長期休みなどに、是非また訪問させてもらえたらと思っています。

 10 「6010問題」 2021/05/02
 最近「8050問題」という言葉を知りました。80代の親が50代の引きこもりの子どもを養育している状況から、様々な問題があるのだと言います。
 この言葉から、今里親に起こっているであろう問題を考えてしまいました。それは、60代の里親が、10代それも小学生年代の里子を養育しているケースの問題です。
 もちろん今の60代は元気で、まだまだ現役で働いている人も多いです。しかし、子どもが自立に向かって行く時期(最近だと25歳から30歳くらいでしょうか)に里親の年齢は75歳から80歳くらいになっている計算になります。このようなことから考えると、里親制度を離れて、公的な支援が受けられない状況の下、困窮している元里子も一定数いるのではないでしょうか。(最近発表された厚労省の調査結果からも推測できます。)
そして、他の社会的養護の問題と同様、「6010問題」に公的な支援が届くのは、まだまだ先だと思われます。
 隙間産業の従事者を自認している我々は、この問題に対処すべく里親との関係作りと並行して、里子(特に高校生年代の里子)との関係作りにも力を入れています。そして、里親の私的な支援も届かなくなってしまった元里子の自立を助けていこうとしています。

9 南骨会 2021/05/01
 フルネームは、「房総の自然をまでしゃぶる」です。有志の集まりだったので、記録は残っていませんが、活動期間は平成13年頃から10年間ほどだったと思います。構成メンバーは、児童相談所職員を中心に里親や施設職員、市町村の職員等と、現在のオレンジの会の活動に深く関わる関係者でした。
 会の活動趣旨は、南房総の野山を歩きながら食べられるものを採っていただこうというもので、人気のイベントには参加者が50人を超えることもありました。
 四季を通して、花嫁街道や清和県民の森といった低山を歩き、キノコ鍋や山菜の天ぷらなどを楽しんだり、近年大人気となっている館山市の「沖ノ島」での海釣りデイキャンプなど、多種多彩な「食」を中心としたアウトドア活動を展開していました。
 現在オレンジの会の活動に、アウトドア志向が強く出ているのは、「南骨会」の血筋が残っているからと言えます。 

8 秘密基地 2021/04/30
 私の家の裏手に空き地があります。四方を私の家、田んぼ、川沿いの竹林、それから藪に囲まれていて、私と里子くらいしか入りません。
 数年前、地主さんの許可を取って、そこに秘密基地を作りました。竹と葦とそのほかの雑草が生い茂っていて開墾にはかなり手こずりましたが、けっこう気に入ったものができました。
 毎年ゴールデンウィークに整備して、青空の下での食事を楽しんだり、テントを張って子どもと一緒に泊まったりと、ちょっとしたキャンプ気分を味わってきました。でも、コロナ禍に入った昨年はモチベーションが上がらず、開設できませんでした。
 今年は、子どもが「また秘密基地で遊びたい」と言っているし、どこかに行くこともままならない状況でもあり、また開設準備に汗を流そうと思っています。

7 カフェの歌声 2021/04/29
 昨日、「もばらカフェ」を開催しました。恒例の自己紹介と近況報告等が一段落したところで、中島みゆきの「時代」と「宙船」をギターの伴奏で合唱しました。
 一般的な里親サロンでは、里親が日頃の養育のつらさや不安、また児相に対する不満、里親制度に対する疑問などを語りあってガス抜きをすることが目的の一つです。しかし、時として不安や不満だけに話が集中して、かえってストレスがたまり少し落ち込んで帰る参加者も出てきます。
 みんなで声を合わせて歌うことで、ストレスを発散することの他に、その場の空気を明るく変えることができます。また参加者が一体感や所属意識を感じられ、里親の孤立を防ぐというメリットにつながると考えています。
 

6 ファミリーホーム 2021/04/28
 県内6カ所でオレンジカフェを開催していますが、その中では里親などから様々な考えを聞くことができます。あるカフェで、里親登録前の参加者がファミリーホームをやりたいと思っていると発言しました。それに対して、すでにファミリーホームを開設している人から「ファミリーホームは確定申告をしなくてはならないし、そのほか縛りが多くて大変だ。里親手当が二人目からも一人目と同額出るようになったし、ファミリーホームをやってもいいことがないから、今からファミリーホームやろうとするのは勧めない。」と言うような趣旨の発言がありました。
 このことに限らず、里親に関する国の方針・制度が変わるたびに、里親を初めとする関係者が振り回されているという印象を受けているのは私だけではないと思います。

    5  歌と絆 2021/04/27
 何気ない毎日が 風のように過ぎてゆく
 この街で君と出会い この街で君と過ごす
 この街で君と別れたことも 僕はきっと忘れるだろう
 それでもいつか どこかの街で会ったなら
 肩をたたいて微笑んでおくれ

 これは中村雅俊が歌ったフォークソング「いつか街で会ったなら」の歌詞です。作詞者はおそらく、恋愛をイメージして詩を書いたと思われますが、私は一緒に生活している里子との関係を連想してしまいます。そしてこのことは実親と実子の関係にも広げて考えられるとも思います。 
 このように、歌詞を作者の意図とは違うかもしれない別な見方をすると、親子の関係に結びつけられる曲が多くあるように感じています。
 歌詞が親子関係を連想させる曲として、私がすぐに思いつくのは、「糸」「キセキ」「ひまわりの約束」などですが、そんな見方で歌詞を見てみると、ほかにもたくさんありそうです。

    4  狸の赤ちゃん 2021/04/26
 オレンジが里山に囲まれているのは、なんとなくおわかりいただけていると思いますが、どうやら事務所のすぐそばの藪に狸の親子が住んでいるようです。この2月頃、よくオレンジに顔を出してくれる里親さんと「里カフェ」という部屋で話をしていて、何気なく窓の外に目をやったら、大人の狸が2匹いるのが見えました。それからしばらくして、他のオレンジスタッフが、赤ちゃんの狸が敷地内をよちよち歩いているのを見たと言っていました。
 あれ以来、目撃情報がないまま月日が過ぎています。あの赤ちゃん狸、おそらくもうかなり大きくなっているでしょうね。

 3  低山歩き 2021/04/25
 今年の3月頃、このコーナーの名称を考えている時、何気なくネット検索していたらオレンジの近くに安馬谷里山コースという山歩きコースがあるのを知りました。もともと房総の低山歩きが好きだったこともあり、最近は頻繁に歩いています。よく整備された歩きやすいコースで気に入っています。
 この4月に6年生になった里子とも何度か歩きました。アウトドアの好きな子なので小学校に上がる前から県外の高い山も含めてずいぶん一緒に歩いてきましたが、年齢的にそろそろ付き合ってくれなくなるだろうなと覚悟しながら、それでも一緒に歩くことを楽しんでいます。


 2  名前の由来 2021/04/24
 「里山だより」というネーミングは、全国里親会の広報誌「里親だより」を意識しています。オレンジの会が里親支援する機関であることと、その本拠地が里山にあることが読者に伝わってほしいとの思いから名付けました。 
 私事ですが、気がつけば里親になって二十年近く、児童養護施設の「ふれあい家族」の担当だった頃から数えると三十年ほど里親と関わってきています。しかし、ご承知の通り里親は奥が深く、私自身本当にまだまだわからないことだらけです。里親に関することを発信していくなどと大見得を切ったのは良いけれど、自分がどんなことを伝えられるのかちょっぴり不安になっています。


  1 始めます 2021/04/23 
 今日から「里山だより」を始めることになりました。このコーナーでは、オレンジの本拠地である南房総市安馬谷(アンバヤと読みます)から、里山の季節の移り変わりをお伝えするとともに、私自身が里親として日頃感じていることや里親制度に関することなど、「里」にまつわる様々な情報を発信していきたいと考えています。  
 そして時折、里山ならではの画像も添えてお届けするつもりです。初回は、田植えの準備が整った里山の風景です。日が長くなったため、仕事帰りでもまだこんなに明るい写真が撮れました。

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