風呂をたてる

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

最近あまり耳にしなくなった言葉に「風呂をたてる」があります。
私が子どもの頃,親や祖母から「今日は風呂をたてない」という言葉を聞きました。
現在だと「たてる」ではなく「わかす」あるいは「お湯を入れる」でしょうか。
今は,毎日入浴することが普通になっていると思います。
子どもの頃は,毎日の入浴がマストではなかったように記憶しています。
風呂場の施設や機能も現在とは違うので,「今日は風が強いので風呂をたてない」などという会話が夕方に家で交わされていたことを記憶しています。
また,入浴しない日を意図的に設けていたように感じます。
清潔感の違いもさることながら経済的な背景もあったのでしょうか。
いま感じるのは,お風呂に入らない日を設けることは人々の生活の営みからして自然のことだったのかなということです。

なぜ,今日,こんなことを話題にするかというと「節水」です。
我が家は,水源の渇水により「節水」を求められている地域です。
昨日,2カ月ごとの水道の検針がありました。
前期に比べて4割減でした。
夕食時に家族で話題にしました。
その際,「お風呂の回数が違う」「洗濯の回数が減った」という話にいきつきました。

正直,節水すればできるものだという印象です。
一方,子どもの頃,「お風呂に入らなくてもいい日」に「ラッキー」という感覚があったこともよみがえりました。
「お風呂をたてる」「風呂に入らない日がある」は,「昭和」なのでしょうか。
でも,「生活する」とか「生きる」という点で,置き去りにしたくない感覚だと感じました。
懐かしさだけでなく…。