切れ目のない

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

「切れ目のない」支援。
当法人の里親支援理念のひとつです。
「切れ目のない」は,いろいろな領域で使われています。
里親支援のみならず,子育て支援や福祉や医療等…。
児童福祉でも,0歳前から18歳,そして社会的に自立するまで,まさしく「切れ目なく」かかわっていく伴走者を必要とするケースは少なくありません。
考え方としては当然なのですが,現実の社会の構造や組織,機能は,それに対応できるような仕組みにはまだまだ遠い状態です。
とりわけ「児童」を終える18歳以降で伴走者が変わってしまうのは,当事者としては戸惑う一因にもなります。
年齢に応じて,支援する機関や窓口は用意されているけれども,対応する「人」が変わってしまうと「伴走者」になっていくことの難しさがあります。
そこには「人と人の関係性」という視点がややもすると欠けているように思えます。
行政組織には難しい問題だと思います。
そのような部分を民間である当法人などが対応していく必要性を感じています。
国が「こども庁」の創設に向け動き始めました。
縦割りの弊害をなくし,一元的に政策やサービスを進められるようにとの考えは適切かもしれません。
けれどもこれまで作り上げられてきた仕組みは,そう簡単につなげられないようです。
子どもの所属は,保育所→幼稚園→小学校と続くことが少なくありませんが,早くも幼稚園の部分で難航しています。
そのような国の動向は脇に置き,必要な支援を探り続け,課題を発信していくのも当法人のささやかな役割だと思っています。