人権の視点

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

少し前に,高校の部活動中に起きた体罰と懲戒処分した際の教育委員会幹部の発言が報じられました。
「またか」と思いました。
体罰の発生もそうですが,教育委員会の発言。
報道によれば「県民の信頼を大きく裏切ることであり申し訳ない。再発防止の取り組みを強化する」。
繰り返されるコメントです。
この県民とは誰を指しているのでしょうか?
この体罰で大きな影響を受けたのはまず体罰を受けた生徒,そしてその場に居合わせた生徒と続きます。
身体の傷はもちろんですが,心に受けたキズがどれほどのものか。
居合わせた生徒も同様です。
心のキズは,その子たちの生き方にどのように影響していくか予測ができません。
なかには生涯にわたって生き辛づらさをもたらすかもしれません。
「県民の」には,目の前の子どものことが蔑ろにされている響きを感じます。
ただ,報じられた以外に人権の視点からの発言があった可能性は少なくありません。
体罰の受け止めが,子どもの人権の視点からたくさん語られるようでありたいと思います。