オレンジのつぶやき

カタカナ表現

ここ数日,「ヤングケアラー」(young carer)が報道で取り上げられています。
厚労省が初の調査結果を発表したことを受けてのようです。
このコーナーでも,これまで2回ほど話題にしました。
こちらです ⇒  
今日は,ヤングケアラーのことそのものではありません。
新しく出会う言葉に横文字(カタカナ表現)が多くありませんか?
おそらく,英語で表記されたものを用いているからだと思います。
学術論文は英語でも書かれるようですから,自然とそうなるのでしょう。
でも,私たちには意味が分かりにくかったり,そのもつ意味合いや問題が浸透していきにくい感じがします。
けれども適した日本語訳が当てはまりにくい場合は,仕方がないのかもしれません。
ヤングケアラーも「児童介護者」「家事担い手児童」などに置き換えた方がわかりやすいような気もしますが,言葉の意味を十分に表すことにはなりませんから難しいところですね。
カタカナ表現を一概に否定する気持ちはありません。
語源となる英語は,言葉の意味だけでなく,その背景にある文化や歴史的変遷も伝える役割を果たすことが多くあります。
ですから,横文字(カタカナ表現)として登場することには一定の意味があると思います。
「child abuse & neglect」(チャイルド アビュース&ネグレクト)・「maltreatment」(マルトリートメント),これらの言葉は「児童虐待」という日本語として定着しています。
けれども,語源の表す意味や携えている文化は,使われている「児童虐待」から感じられる響きとは,違いがあり私には違和感が付きまとっています。
チャイルド アビュースやマルトリートメントは,ヤングケアラーに比べて馴染みにくい言葉のようにも感じられます。
そのために,ヤングケアラーのように,日本で「マルトリートメント」が使われ,広まっていかないのでしょうか。
「虐待」という用語は,「子どもにとって不適切・不利益」という本来の概念を浸透させていく力をもっていないと感じています。
そのもたらす壁が子どもの権利意識の向上につながることを絶っているような気がしてなりません。

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